ナルトサワギク 鳴門沢菊

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae キオン属

別 名 コウベギク 神戸菊
英 名 Madagascar ragwort , fireweed
学 名 Senecio madagascariensis Poir.
ナルトサワギクの花
ナルトサワギクの花
ナルトサワギクの総苞
ナルトサワギクの冠毛
ナルトサワギクの冠毛2
ナルトサワギクの冠毛3
ナルトサワギク
ナルトサワギクの葉表
ナルトサワギクの葉裏
ナルトサワギクの痩果
花 期 周年
高 さ 20~60㎝
生活型 1年草又は多年草
生育場所 空き地、道端
分 布 帰化種  マダガスカル、南アフリカ原産
撮 影 国道1号線浜名バイパス  06.11.23
平成18年2月1日より特定外来生物に指定されている。アルカロイドを含むため、草食動物に対して有毒であり、オーストラリアなどで問題になっている。日本では1976年に徳島県の鳴門市で最初に見つかり近畿地方に広がり、最近は急速に分布域を広げているようである。太平洋岸の砂浜沿いの静岡県浜名バイパスにかなりの範囲で見られるようになってしまった。
 全体無毛。葉は互生し、長さ2~7(10)㎝、幅3~10㎜、先が尖り、縁に鋸歯がある。きわめて変異が多く、葉が線状披針形から羽状に中裂~深裂するものがあり、葉の基部は葉柄状~基部がやや耳状になって茎を抱くものがあるといわれている。花は直径15~20㎜。舌状花は10~15個、普通13個。総苞は直径4㎜以下。総苞片は1列、19~21個、長さ4~5㎜。痩果は長さ1.5~3㎜、褐色、縦肋に短毛がある。冠毛は長さ3.5~6.5㎜。花と痩果が同時にみられる。2n=20
 オートラリアでは次の類似種などが確認されている。
 Senecio pinnatifolius A.Rich. var. pinnatifolius=Senecio lautus subsp. dissectifolius(variable groundsel) は多年草、高さ10~75㎝。葉はほぼ無毛、深裂して、裂片が細く、離れる。総苞片が15~18個。痩果は毛が密生する。2n=20
 ヤコブボロギク(ヤブボロギク) Jacobaea vulgaris Gaertn.=Senecio jacobaea(Tansy ragwort, stinking Willie , ragwort)は多年草、高さ20~100㎝。葉が深裂する。総苞片は13個,、長さ3~5㎜。同様の毒性がある。2n=40
 Senecio daltonii(Dalton weed )は多年草。高さ10~50㎝と低い。葉はほぼ無毛、全縁~不規則な歯牙状の鋸歯。総苞片は16~20個、長さ10~15㎜。痩果は長さ4~5㎜。冠毛は長さ10~15㎜