ムラサキイヌホオズキ  紫犬酸漿
[学名] Solanum memphiticum Mart.
ナス科 Solanaceae  ナス属
三河の植物観察
ムラサキイヌホオズキ花序
ムラサキイヌホオズキ花序
ムラサキイヌホオズキ淡紫色花
ムラサキイヌホオズキ白花
ムラサキイヌホオズキ果実
ムラサキイヌホオズキ黒色の果実
ムラサキイヌホオズキ雄しべ雌しべ
ムラサキイヌホオズキ茎
ムラサキイヌホオズキ
ムラサキイヌホオズキの種子
ムラサキイヌホオズキの葉
 ムラサキイヌホオズキはアメリカイヌホオズキとは別種であり、南アメリカ原産又は南アフリカ原産ともいわれる。葉がやや大きいが、ムラサキイヌホオズキと思われるものを確認した。
 茎は紫色を帯び、よく基部で分枝し、斜上し、あまり高くならない。全体の外観はイヌホオズキやアメリカイヌホオズキに似ている。葉の質はアメリカイヌホオズキより厚い。日当たりのよい場所に多い小型の株の葉は葉身の長さ3~5.5㎝、幅1.5~3.5㎝、葉柄長さ1~3㎝と小さい。湿気が多い場所や、畑の中では全体に大きく、大きい葉は長さ9㎝、幅5.5㎝、葉柄の長さが5㎝あった。上部の葉まで幅が広く、葉の切れ込みがイヌホオズキやアメリカイヌホオズキの波状の切れ込みよりやや深いものから、アメリカイヌホオズキに近いものまである。花は小さく淡紫色を帯びたものがほとんどのため、アメリカイヌホオズキに似ている。しかし、花の大きさは株によって全く違い、大きい花ばかりの株もあった。葉が大きい株は花も大きい。果実はあまり熟したものがなく、アメリカイヌホオズキに熟し方も似ている。しかし、果実は明らかに大きく、フケ状班紋がやや多く、光沢がある。果実中の種子数は100個を超えることがなく、アメリカイヌホオズキより少なく、種子がやや大きい。球状顆粒は2~6個あり、5、6個のものが多いが、少ないものもある。同じ花序の果実は球状顆粒の数も似ているため、少しの果実を調べただけではテリミノイヌホオズキかアメリカイヌホオズキのどちらかの球状顆粒数になる可能性が高く、見つけにくいものだと思われる。花序につく花数は4~5個が多く、アメリカイヌホオズキに近いが、1個のものは見つからなかった。球状顆粒数と花序につく花数がアメリカイヌホオズキにはあてはまらない。テリミノイヌホオズキにも球状顆粒数があてはまらない。
 他のイヌホオズキ類との比較はイヌホオズキ類の比較表にまとめた。
アメリカイヌホオズキ
Solanum ptycanthum
テリミノイヌホオズキ
(垂れ実)
Solanum americanum
ムラサキイヌホオズキ
Solanum memphiticum
花序の花 個 1~5 3~9(12) 2~6
花径 ㎜ 6~12(15) 4~13 6~12
花柱 ㎜ 2~3 2~4 2~3
葯  ㎜ 1~2 1~2.2 1~2
果実光沢 やや鈍 強/有
果径 ㎜ 5~9 5~9 6~9
種子の色 淡黄褐 淡褐 淡黄褐
種子数 個 60~120 20~60 30~90
種子長 ㎜ 1~1.5 1~1.8 1.3~1.8
球状顆粒 個 4~8 0~5 2~6
※データはイヌホオズキ類の検索表による。
※テリミノイヌホオズキの球状顆粒数は顆粒を持つ場合も含めている。
[花期] 7~11月
[草丈] 30~60㎝
[生活型] 1年草
[生育場所] 田の畔、畑、道端、林縁
[分布] 帰化種  南アメリカ原産
[撮影] 幸田町  11.11.10
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