ムクロジ  無患子
[別名] ムク、シマムクロジ、ムニンムクロジ
[中国名] 无患子 wu huan zi
[英名] Chinese soapberry, North Indian soapnut, washing-nuts, reetha
[学名] Sapindus mukorossi Gaertn.
Sapindus saponaria auct. non L.
ムクロジ科 Sapindaceae  ムクロジ属
三河の植物観察
ムクロジの花
ムクロジの秋の果実
ムクロジの果実
ムクロジ種子
ムクロジの落ちた種子
ムクロジの幹
ムクロジ
ムクロジの花序
ムクロジの葉
ムクロジ落ちた果実
 日本では神社に植えられていることが多い。蒲郡市五井町の八幡神社には蒲郡市の名木に選ばれたムクロジがある。
 樹幹は直立する。幹は淡黄褐色、平滑、古くなると樹皮が薄く大きく剥がれる。葉は互生し、長さ30~50㎝の偶数羽状複葉、小葉が互生状にずれて4~8対つき、長さ約5㎜の小葉柄がある。小葉は左右不揃い、長さ7~15㎝、幅2~5㎝の狭頂楕円形、全縁、紙質、側脈は15~17対。雌雄同株。枝先の長さ20~30㎝の円錐花序に雌花と雄花が混じって多数つく。花は雌花、雄花ともに直径4~5㎜、花弁5(ときに4)個、萼片は花弁と同数、雄しべ8~10個。雄しべは花糸の下半部に毛があり、雄花では長さ約3.5㎜、雌花では短い。雌花の雌しべは長さ約3㎜、心皮は3個あり、普通、うちの1個だけに果実ができる。果実は直径2~2.5㎝の球形の核果、橙黄色に熟し、乾くと果皮に皺が出て、硬くなり、透け、その後、次第に褐色になる。種子(核)は直径約1(1.4)㎝のほぼ球形、黒色、光沢はない。種子は羽根つきの玉に使われることで知られている。また、油脂を多く含み、食用油が得られる。外果皮はサポニンが多く、泡立つため昔は石鹸がわりに使われた。
 Sapindus saponaria は果実がよく似ている。南北アメリカに分布し、常緑である。var. drummondii (western soapberry)、var. saponaria (wing-leaf soapberry) の2変種がある。var. drummondii は小葉がずれて互生状につき、果実が秋に熟す。var. saponaria は小葉がほとんどずれず、翼状(対生状)につき、果実が春に熟す。Flora of ChinaではSapindus mukorossi と同一に扱っているが、Sapindus mukorossi を指しているとして、ムクロジの中国名を无患子とした。
 モクゲンジ Koelreuteria paniculata は本州~九州の日本海側の海岸に分布する。小葉に鋸歯があり、花は黄色。果実は袋果、硬い1~2個の種子が入る。種子は直径6~8㎜の球形、黒色。
[花期] 6月
[樹高] 10~20m
[生活型] 落葉高木
[生育場所] 丘陵地、低山、神社
[分布] 在来種 本州(中部地方以西)、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、カンボジア、ミャンマー、タイ、ベトナム
[撮影] 蒲郡市  13.11.25(果実)
       15. 6.19(花)
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