ミツバアケビ 三葉木通<

mark

Flora of Mikawa

アケビ科 Lardizabalaceae アケビ属

中国名 三叶木通 san ye mu tong .
英 名 three-leaf akebia
学 名 Akebia trifoliata (Thunb.) Koidz.
ミツバアケビ花
ミツバアケビ雌花
ミツバアケビ果実
ミツバアケビ裂開した果実
ミツバアケ葉
ミツバアケビ
ミツバアケビ雄花
ミツバアケビ小葉
花 期 4~5月
高 さ つる性
生活型 つる性落葉木
生育場所 山野
分 布 在来種 日本(本州、四国、九州)、中国、台湾原産
撮 影 幸田町   13.4.12(花)
三ヶ根山  01.11.4(果実)
日本に分布するアケビ科にはアケビ、ミツバアケビ、ムベの3種があり、どれもつる性で、果実は秋に熟し、甘く食べられる。三河地方には3種とも多いが、ミツバアケビが最も多い。
 つる性木、落葉樹または亜常緑樹。茎は灰褐色、小いぼ状突起があり(verruculose)、疎に皮目がある。葉は互生し、掌状複葉、葉柄は長さ7~11㎝。側小葉柄は長さ6~12㎜。頂小葉柄は長さ2~4㎝。小葉は3(~5)個、卵形~卵状長円形または広卵形、長さ3~8㎝×幅1.5~6㎝、紙質~ほぼ革質、または革質、下面は淡緑色、上面は暗緑色、基部は切形、円形、心形 、または楔形、縁は波打ち、浅裂、ほぼ全縁、または全縁、先は鈍形~狭円形でわずかに凹形、尖頭形。総状花序は短い枝に腋生し、長さ6~16cm。花序柄は細く、長さ3~5㎝。 雄花は15~30個つき、直径4~5㎜。小花柄は糸状、長さ2~5㎜。萼片は3または4個、淡紫色~紫色、広楕円形、楕円形、または長円形、長さ2.5~3㎜。雄しべは6本、長さ2.5~3㎜、萼片とほぼ同長。花糸は非常に短い。葯は花時に内曲する。退化雌しべ(pistillodes)は3個、長円状錐形。雌花は1~3個つき、直径約1.5㎝。小花柄が長さ1.5~3㎝、雄花よりわずかに太い。萼片は3個、紫褐色、暗紫色、または紫黒色、ほぼ円形~ほぼ線形または狭長円形[、長さ1~1.2㎝×幅約1㎝]。心皮は4~9個、真っ直ぐ、長さ4~6㎜。果実は数個集まってつき、長さ6~10㎝×幅2~5㎝、長円形、真っ直ぐ、またはわずかに曲がり、秋に淡紫色に熟し、裂開する。種子は卵形、長さ5~7㎜×幅4~5㎜。花期は4~5月。果期は6~9月。
品種) 'Amethyst' , 'Argentea' , 'Big Fruit' , Deep Purple™ , 'Hanten' , Purple Haze™ , Purple Kimono™ , 'Shiromi' , 'Shiro Sunago' , 'Shunjitsu' , 'Tropaeoliifolium'
 5小葉のミツバアケビはゴヨウアケビと呼ばれ、アケビとミツバアケビの自然交雑種とされている。
 アケビは葉が5小葉の掌状複葉で、小葉は楕円形、全縁、先が丸い。花がやや大きく、淡紫色。
 ムベは常緑、3~7の小葉で、濃緑色、先が尖る。花が淡黄白色で大きく、果実が裂開しない。