ミドリハッカ  緑薄荷
[別名] スペアミント、オランダハッカ
[中国名] 留兰香 liu lan xiang
[英名] spearmint
[学名] Mentha spicata L.
シソ科 Lamiaceae (Labiatae)  ハッカ属
三河の植物観察
ミドリハッカ花序
ミドリハッカ花
ミドリハッカ葉裏
ミドリハッカ茎
ミドリハッカ
ミドリハッカ葉
 江戸時代に香料として栽培されるようになったといわれている。繁殖力が強い。主成分がL-メントールのハッカと異なり、スペアミントの香りといわれ、主成分がL-カルボン(L‐carvone)である。和名はスペアミントの方がわかりやすい。
 全体がほとんど無毛で、強い芳香がある。茎は4綾形、無毛~ほぼ無毛、縦筋があり、直立し、よく分枝する。葉は対生し、無柄~ほぼ無柄(0~2㎜)。葉身は卵状長楕円形~楕円状披針形、長さ3~7㎝、幅1~2㎝、基部は広楔形~円形、不規則な、鋭鋸歯縁、先は鋭形(尖鋭形)。(葉は平滑か又は皺状)。輪散花序(仮輪)は茎頂にほとんど連続して穂状につき、基部ではわずかに離れる。小苞は線形、長さ5~8㎜。小花柄は長さ約2㎜。萼は不明瞭な5脈があり、萼歯は三角状披針形、長さ約1(1.5~2.5)㎜。花冠は長さ約4(3~4)㎜、帯紫色(白色~ピンク色~ラベンダー色)、無毛。花冠筒部は長さ約2㎜。花冠裂片はほぼ同形、先は凹形。長い雄しべが突き出す。子房は褐色、無毛。2n=48
 チリメンハッカ(カーリーミント) Mentha spicata var. crispaは葉が縮緬状になる品種。葉の縁が大きく波打つ。
 外観がよく似て不完全雄しべをもつものはMentha ×villosonervata Opiz 2n=36。 Mentha spicata と Mentha longifolia のハイブリッド である。
 ナガバハッカ(ケハッカ= horse mint) は花序が似ていて、全体に毛が多い。欧薄荷( ou bo he)。 高さ30~100㎝。茎は下向きの葉柄は長さ0~2㎜。葉身は長さ1.5~4(7)㎝、幅1.5㎝以下、卵形~楕円状披針形、伏せた長軟毛があり、普通、粗い鋸歯縁、基部は狭くなり先は鋭形。輪散花序(仮輪)は長さ3~8㎝、茎頂に穂状につき、基部ではわずかに離れる。苞は束生する花の基部につき、卵形~槍状線形。小花柄は長さ2㎜以下。萼は鐘形、長さ約2(1~2)㎜、普通、灰白軟毛 がある。花冠は長さ約4(2~3)㎜、白色~ピンク色~紫色、先は凹形。花冠筒部は長さ約2㎜子房は無毛。2n=24
 コショウハッカ Mentha x piperita はミドリハッカ(スペアミント)Mentha spicata とヌマハッカ Mentha piperita との雑種。セイヨウハッカとも呼ばれ、最近はペパーミントと呼ばれる。花序は仮輪が接した穂状花序で、下部に離れた仮輪がわずかにできる。苞葉は線状披針形、小さく、わずかに萼より長く、縁毛がある。
 アメリカハッカ (gingermint) Mentha x gentilis はミドリハッカ(スペアミント) Mentha spicataとヨウシュハッカ Mentha arvensis の雑種である。姜薄荷( jiang bo he)。 コショウハッカに似るが、花序は普通、腋生で仮輪が離れ、苞がやや大きく、卵形~卵状披針形、鋭頭。
[花期] 6~10月
[草丈] 40~130㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 湿った場所、日当たりの良い湿地
[分布] 帰化種  ヨーロッパ原産
[撮影] 幡豆町  09.9.11
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