マネキグサ 招草

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Flora of Mikawa

シソ科  Lamiaceae マネキグサ属

別 名 ヤマキセワタ
学 名 Loxocalyx ambiguus (Makino) Makino
Lamium ambiguum (Makino) Ohwi.
マネキグサ花
マネキグサ花
マネキグサ花の雄しべ雌しべ
マネキグサの花裏
マネキグサの果実
マネキグサの茎
マネキグサ
マネキグサ上部の葉
マネキグサ下部の葉
マネキグサ葉裏
マネキグサ分果
花 期 8~9月
高 さ 40~70㎝
生活型 多年草
生育場所 山地の林内、林縁
分 布 在来種(日本固有種)  本州(神奈川県以西)、四国、九州
撮 影 設楽町  07.9.8
全国では絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。愛知県ではランク外。和名の由来は花冠が手招きしているように見えるということらしい。オドリコソウ属 Lamium に分類されていることもある。
 細い地下茎があり、群生する。茎は断面が4角形で、中間でよく枝分かれする。茎の下部の葉は幅が広く、基部が浅い心形。上部の葉は幅が狭く、基部は楔形である。葉の縁に大きな鋸歯があり、質は薄い。花は葉脇につき、暗紅紫色の長さ約2㎝の唇形花で、白い縁取りがある。萼は2唇形、上唇は3裂、下唇は2裂し、下側の萼歯は短く、上側は長い。果実は4分果。分果は倒卵状くさび形。

マネキグサ属

  family Lamiaceae - genus Loxocalyx

 多年草、しばしば細い根茎をもち、単純毛の軟毛がある。葉は長い葉柄があり、卵j形、先は尖鋭形、縁は歯状。花序は、花が3個の集散花序からなる密錘花序(thyrsoid)又は総状花序。咢は2唇形、5裂片(3/2)、咢片は刺があり、前側の唇は長い。花冠は強い2唇形、4裂片(1/3)、ピンク色~暗紫色、後ろ側の唇がフード形。雄しべは花冠から突き出ない。半葯は弱く、分離。柱頭は裂片がほぼ等長。小堅果は切形~丸く、腺の無い毛があるか又は無毛。
 世界に約3種あり、日本、中国に分布する。
 しばしば、日本産のL. ambiguus は オドリコソウ属 (Lamium)に入れられる。

マネキグサ属の主な種

1 Loxocalyx ambiguus (Makino) Makino  マネキグサ 招草
  synonym Lamium ambiguum (Makino) Ohwi.
 日本固有種(本州の神奈川県以西、四国、九州)。別名はヤマキセワタ
 細い地下茎があり、群生する。茎は断面が4角形で、中間でよく枝分かれする。茎の下部の葉は幅が広く、基部が浅い心形。上部の葉は幅が狭く、基部は楔形である。葉の縁に大きな鋸歯があり、質は薄い。花は葉脇につき、暗紅紫色の長さ約2㎝の唇形花で、白い縁取りがある。萼は2唇形、上唇は3裂、下唇は2裂し、下側の萼歯は短く、上側は長い。果実は4分果。分果は倒卵状くさび形。

1-1 Loxocalyx ambiguus (Makino) Makino var. laciniatus H.Hara  キレハマネキグサ

参考

1) Flora of China
 Loxocalyx  
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=119016
2)Plants of the World Online | Kew Science
 Loxocalyx  
http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:20983-1
3)レッドデータブック愛知
 マネキグサ Lamium ambiguum (Makino)Ohwi  
https://www.pref.aichi.jp/kankyo/sizen-ka/shizen/yasei/rdb/ikansoku/plants_634.pdf