マメナシ  豆梨
[別名] イヌナシ
[中国名] 豆梨 dou li
[英名] Bradford pear, callery pear
[学名] Pyrus calleryana Decne.
Pyrus calleryana Decne. var. dimorphophylla (Makino) Koidz.
バラ科 Rosaceae  ナシ属
三河の植物観察
マメナシの花
マメナシ果実2
マメナシの果実
マメナシの紅葉
マメナシの枝の刺
マメナシの幹
マメナシ
マメナシの葉表
マメナシ葉裏
マメナシ葉表の鋸歯
 マメナシはシデコブシ、シラタマホシクサなどの東海丘陵要素(周伊勢湾要素)植物の1つである。愛知県で自生とはっきり確認されているものは尾張地域にわずかに残っているだけであり、愛知県の絶滅危惧ⅠA類に指定されている。三河地域では、西尾市八ツ面山の東の矢作古川岸に見られるものが自生ではないかといわれている。西尾市の鶴城公園の岩瀬文庫前の広場の横には西浅井町鴻ノ巣の雑木林にあったマメナシの木が移植されている。新城市の赤羽根のイヌナシは天然記念物に指定されている古木である(昭和58年8月1日作手村指定 樹高16m、幹回り2.7m)。栽培されることも多く、北アメリカでも栽培され、帰化している。
 幹は灰紫黒色、皮目があり、縦に割れ目が入る。枝に刺がある。葉は長枝に互生し、短枝に束生し、長さ4~9㎝、幅3~6㎝の広卵形~卵形~卵状長楕円形、鋭頭~鋭尖頭、基部は円形。葉縁は細かい鈍鋸歯。葉裏に初期は白色の軟毛があり、後に無毛。葉柄は長さ2~4㎝。花は直径約2.5㎝の白色の五弁花。花弁は普通、円形、雄しべは約20個、花柱は2~3個。果実(梨状果)は長さ約10㎜の球形、小さい皮目があり、秋~冬に黄褐色に熟し、翌年の花期に残っていることもある。果柄は長さ1.5~3㎝。2n=34
 ヤマナシ Pyrus pyrifolia var. pyrifolia はナシの栽培種 var. culta の原種であり、中国、ラオス、ベトナム原産である。中国名は沙梨(sha li )。本州、四国、九州でも見られるが、日本のものは栽培種が古い時代に帰化したものと考えられている。花が直径約3㎝、果実が直径2~3㎝とマメナシより大きい。 2n= 34, 51
 ミチノクナシ(イワテヤマナシ)Pyrus ussuriensis は朝鮮、中国、ロシア、西アジアに分布し、日本では本州、九州に点在する。中国名は秋子梨(qiu zi li) 。果実は直径2~6㎝、果実に萼片を残すのが特徴。最近、日本のものの多くが、ヤマナシと交雑していることが明らかとなった。2n=34
 チュウゴクナシ Pyrus bretschneideri は中国北部でよく栽培され、日本でも栽培されている。中国名は白梨(bai li)。果実が白っぽく、セイヨウナシに似た形のものもある。
 セイヨウナシ Pyrus communis は原産がヨーロッパ、西アジア。ヨーロッパで古くから栽培され、中国でも栽培され、中国名は西洋梨(xi yang li) 。日本では寒冷地で栽培されている。果実の下部が膨らむ。2n=34
[花期] 4月
[果期] 11~翌1月
[樹高] 8~10m
[生活型] 落葉小高木
[生育場所] 日当たりのよい湿地、溜池周辺
[分布] 在来種、本州(愛知県、三重県)、朝鮮、中国、台湾、ベトナム
[撮影] 西尾市   13.11.28(果実)
        15.4.6(開花初期)
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