リムナンテス・ダグラシー

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Flora of Mikawa

リムナンテス科 Limnanthaceae  リムナンテス属

別 名 フライドエッグフラワー
英 名 poached egg plant
学 名 Limnanthes douglasii R. Brown
リムナンテス・ダグラシーの花序
リムナンテス・ダグラシーの花
リムナンテス・ダグラシーの咢
リムナンテス・ダグラシーの茎
リムナンテス・ダグラシー
リムナンテス・ダグラシー葉
花 期 3~6月
高 さ 3~35(~100) ㎝
生活型 1年草
生育場所 栽培種
分 布 外来種  北アメリカ原産
撮 影 岐阜県 19.5.13
リムナンテス・ダグラシーはリムナンテス科リムナンテス属の栽培種。米国ではDouglas' meadowfoam , poached egg plant , meadowfoamと呼ばれ、数種の園芸品種がある。USA西部に5亜種があり、基準亜種のsubsp. douglasii が栽培されている。日本では単にリムナンテスと呼ばれる。
 1年草。高さ3~35(~100) ㎝。茎は直立又は斜上。葉は長さ 3~7(~25 )㎝。小葉は5~13個、小葉の葉身は線形~卵形、縁は全縁、不規則な歯状、又は分裂する。咢片は狭披針状卵形、長さ6~9㎜。花弁は黄色で先が白色(脈は黄色)、倒卵状楔形、長さ12~18㎜(先は深く、凹形)。花糸は長さ6~7㎜。葯クリーム色~黄色~赤褐色、楕円形、長さ1.1~1.5㎜。花柱は長さ3~8㎜。小堅果は暗褐色、黒色又は灰色、長さ2~5㎜、平滑、いぼは無く(又はうねやとさかの上に1列の小球がある)、褐色、薄板状、平面又は円錐形。 2n = 10.。花期は3~6月。

リムナンテス属

  family  Limnanthaceae - genus Limnanthes

 茎は傾伏、直立又は斜上。葉は普通、羽状分裂又は羽状複葉、小葉は線形、披針形、楕円形、狭倒卵形又は長円形、縁は全縁又は深く分裂する。花柄は直立、咢片は(4又は) 5個、卵形、倒卵形、披針形、線状披針形又は披針状卵形。花弁は(4又は) 5個、、普通、咢片より長い、蜜腺は萼片の前にある雄しべの基部につく。雄しべは8又は10個。子房は4又は5裂。果実は小堅果、倒卵形又は類球形、平滑か、うねがあるか又はいぼがある。 x = 5.。
 世界に7種あり、北アメリカ西部に分布する。

リムナンテス属の主な種と園芸種

1 Limnanthes alba Hartw. ex Benth.  リムナンテス・アルバ
 USA(カリフォルニア州)原産。英名はmeadowfoam。中国名は白池花 bai chi hua。種子からメドウフォーム油.が得られ、化粧品の閉塞剤として使用される。
 1年草、高さ8~40㎝、無毛又はまばら~密に毛がある。茎は直立。葉は長さ2~10㎝。小葉は5~9個、葉身は長円形、卵形、披針形又は線状披針形、縁は全縁又は浅く2裂~深く3裂する。花は椀形~鐘形。咢片は開花後に大きくなるか又はならず、披針形~卵形~披針状卵形、長さ4~8㎜。花弁は白色又はクリーム色(ときに、基部がクリーム色で、古くなり又は乾いてくるとピンク色又はライラック色になる)、倒卵形、倒卵状楔形又は倒心形、長さ8~16㎜、長さは幅の1~1.5倍、咢片の長さの1.25~2.1倍、先は普通、凹形、ときに、切形。花糸は長さ3~6㎜。葯は長さ1~2㎜。花柱は長さ2~6㎜。小堅果は灰色又は暗褐色、長さ3~4㎜、いぼがあるか又は無く、ときにうねがあり、いぼは灰色又は暗褐色、比較的低く、幅が広い。2n = 10。USAの西部に4亜種がある。
品種) 'Foamore'

2 Limnanthes douglasii R. Brown リムナンテス・ダグラシー
   basynonym Callichroa platyglossa Fisch. & C. A. Mey.
  synonym Layia elegans Torr. & A.Gray,
  synonym Blepharipappus elegans (Nutt.) Greene  
  U.S.A(オレゴン州、カリフォルニア州)原産。英名はDouglas' meadowfoam , poached egg plant , meadowfoam 。日本ではリムナンテスと呼ばれ、別名はフライドエッグフラワー。
 1年草。高さ3~35(~100) ㎝。茎は直立又は斜上。葉は長さ 3~7(~25 )㎝。小葉は5~13個。葉身は線形~卵形~広卵形、縁は普通、歯状又は分裂し、ときに、全縁。花は杯形~鐘形~漏斗形。咢片は狭披針形状卵形、披針形又は線状披針形、長さ4~10㎜(無毛又は縁毛がある)。花弁は白白、黄色又は黄色で先が白色(ときに基部が緑黄色)、楔形、倒卵形、へら形又は倒卵状へら形、長さ7~18㎜、先は普通、凹形、ときに切形又は倒心形。花糸は長さ2~7㎜。葯は普通、クリーム色又は黄色、ときに暗ピンク色、橙赤色又は黒色に近くなり、長さ0.8~1.5㎜。花柱は長さ3~8㎜。小堅果は暗褐色、黒色又は灰色、長さ2~5㎜、平滑、うねがあり又はいぼがある(少なくとも先に)。いぼやうねは褐色、帯ピンク色、灰色又は帯白色、薄板状、平面、円錐形、球形又は鈍形。USA西部に5亜種がある。
品種)  'Sky Blue' ,'Spanish Omelette' , 'Sulphurea'

2-1 Limnanthes douglasii R. Brown subsp. douglasii
 オレゴン州、カリフォルニア州に分布
 小葉の葉身は線形~卵形、縁は全縁、不規則な歯状、又は分裂する。花は杯形~鐘形。咢片は狭披針状卵形、長さ6~9㎜。花弁は黄色で先が白色(脈は黄色)、倒卵状楔形、長さ12~18㎜(先は深く、凹形)。花糸は長さ6~7㎜。葯はクリーム色~黄色~赤褐色、楕円形、長さ1.1~1.5㎜。小堅果にいぼは無く(又はうねやとさかの上に1列の小球がある)、褐色、薄板状、平面又は円錐形。 2n = 10.。花期は3~6月。
2-2 Limnanthes douglasii R. Brown subsp. nivea (C. T. Mason) C. T. Mason
 カリフォルニア州に分布
 小葉の葉身は線形~卵形、縁は全縁又は浅く~深く分裂する。花は杯形~鐘形。咢片は狭披針状卵形、長さ4~7㎜。花弁は白色(ときに古くなるか乾くと基部が淡黄色になり、脈は白色又は帯紫色)、楔形、長さ7~13㎜。花糸は長さ4~6㎜。葯はクリーム色~黄色、長円状矢じり形、長さ1㎜。小堅果にいぼは無く(又はうねやとさかの上に1列の帯白色の小球がある)、褐色、薄板状、平面又は円錐形。 2n = 10.。花期は3~6月。
品種)  'Meringue'
2-3 Limnanthes douglasii R. Brown subsp. rosea (Hartweg ex Bentham) C. T. Mason
 カリフォルニア州に分布
 小葉の葉身は普通、線形、ときに広卵形、縁は全縁又は深く、不規則に分裂する。花は杯形~鐘形。咢片は披針形、長さ7~8㎜。花弁は白色(ときに古くなるか乾くと淡ピンク色又は黄色、脈はローズ色)、楔形~倒卵形、長さ12~18㎜(先はときに倒心形)。花糸は長さ5㎜。葯はクリーム色~黄色~暗ピンク色~橙赤色~黒色に近く、楕円形( ova)、長さ1.5㎜。小堅果にいぼは有り帯白色又は帯ピンク色、薄板状、平面又は鈍形。 2n = 10.。花期は3~5月。
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2-4 Limnanthes douglasii R. Brown subsp. sulphurea (C. T. Mason) C. T. Mason,
 カリフォルニア州に分布
 小葉の葉身は卵形、縁は不規則な歯状又は分裂する。花は杯形~鐘形。咢片は披針状卵形、長さ8~10㎜。花弁は黄色(脈は黄色)、倒卵状楔形、長さ12~18㎜(先は深い凹形)。花糸は長さ4㎜。葯は黄色、楕円形( oval)、長さ1.5㎜。小堅果にいぼは無く(表面に小球は無く、滑らか)、褐色、薄板状、平面又は円錐形。 2n = 10.。花期は4~6月。

2-5 Limnanthes douglasii R. Brown subsp. striata (Jepson) Morin
 カリフォルニア州に分布。
 小葉の葉身は線形~卵形、縁は全縁~不規則な歯状~2又は3分裂する。花は漏斗形。咢片は線状披針形、長さ4~6(~7)㎜。花弁は白色、基部が緑黄色(脈は普通暗色)、へら形(爪部は狭く、弁部は狭卵形)、長さ8~17㎜(先は切形~わずかに凹形)。花糸は長さ2~4㎜。葯は普通、クリーム色、まれに暗色、円形、長さ0.8~1㎜。小堅果にいぼは無く、薄褐色、帯ピンク色又は灰色、丸く、鈍形、薄板状又は円錐形。 2n = 10.。花期は4月。

参考

1) Flora of North America
 Limnanthes douglasii
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=250095082
2) GRIN
 Layia
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=6578