キヤニモモ  黄脂桃
[別名] タマゴノキ
[中国名] 大叶藤黄 da ye teng huang
[英名] gambogetree , Mysore gamboge , sour mangosteen , cochin-goraka , false mangosteen
[学名] Garcinia xanthochymus Hook.f. ex T.Anders.
オトギリソウ科  Clusiaceae  フクギ属
三河の植物観察
キヤニモモの果実
キヤニモモの果実2
キヤニモモの幹
キヤニモモの幹2
キヤニモモ
キヤニモモ2
 キヤニモモは熱帯地方で栽培されるオトギリソウ科の常緑高木、別名はタマゴノキ。果実は球形~卵形で先が小さく尖り、黄色く熟すと食べられる。マンゴスチンも同属の果実。
 高木、高さ8~10m、直径15~45㎝。樹皮は灰褐色。枝は多数、細く、十字対生し、水平だが、普通、上部は±垂れ下がり、小枝は明瞭に角(かど)がある。葉柄は丈夫、V形でやや基部は茎を抱き、長さ1.5~2.5㎝、角(かど)があり、乾くと横しわがある。小枝の頂部の1~2対は普通、ローズ色。葉身は光沢があり、楕円形~長円形~長円状披針形、長さ(14~)20~34 ㎝× (4~)6~12㎝、厚い革質、中脈は丈夫、両面に盛り上がり、2次脈は密、35~40対以下、縁近くでアーチ状に曲がり、吻合する。3次脈と細脈は明瞭。葉の基部は±広楔形、葉縁は内巻、葉先は鋭形~鈍形、まれに尖鋭形。散房花序状の集散花序に花が (2~)5~10(~14)個つき、葉腋から生じる。花序柄は長さ6~12㎜。花柄は長さ1.8~3㎝。花は5数性、雌花だけが見られる。咢片と花弁は3個が大きく、2個が小さく、縁毛が見える。仮雄しべの5束は長さ約3㎜、平たくなり、下部は統合され、上部は分離、各束には2~5個の仮雄しべをもつ。雄しべ束(fasciclodes)は5個、四角形、長さ約1㎜、強いしわがある。子房は球形、普通、5室。花柱は短く、長さ約1㎜。柱頭は盾状、先は凹形、 (3~)5裂。 熟した液果は黄色、球形又は卵形、ときに斜め、直径3~5㎝、平滑、ときに斜めの皮目があり、微突頭、咢片と雄しべの束が普通、宿存する。種子は1~4個、長円形又は卵形、種皮は褐色、平滑。花期は3~5月。果期は8~11月。2n = 72, 80, 96。
[花期] 3~5月
[高さ] 8~10m
[生活型] 常緑高木
[生育場所] 栽培種
[分布] 外来種 中国、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム原産
[撮影] 浜松市 16.10.10

 フクギ属

  family Clusiaceae(alt.Guttiferae) - genus Garcinia

 高木又は低木、普通、黄色の乳液をもつ。頂芽は機能がある。芽は普通、芽鱗が無い。葉は対生、まれに輪生、ごくまれに托葉があり、葉柄があり、全縁、革質~紙質、普通、無毛、2次脈は普通、明瞭、多数~少数、中脈に対し斜め~垂直、3次脈は網状、上面に帯褐色の横方向の樹脂道(resin canals)があり、下面に線形(~点状又は多数、分枝のある)又は脈間の半透明の腺がある。葉柄はしばしば基部に舌状の付属体をもつ。機能的に雌雄異株(ときに両性花があり、又は雌雄同株)。花は頂生や腋生の集散花序(しばしば密穂花序)につき、3個ずつ又は束生~双性~単生する。咢片は[2~ 3 ~]4~5個、,X字形につき又は覆瓦状(梅花状の5数性)につき、分離 [または、ごくまれに芽に完全に合着する]。花弁は [3~]4~ 5[~8]個、 多数~少数の雄しべが束生し、花糸がほとんど分離~完全に統合し、又は±完全に合着する [又は花弁につく]。葯は1, 2, 4 又は多数の室をもち、底着又は様々に統合する。雄しべ束(staminode bundles=fasciclodes)は4又は5個、咢片の前につき( antisepalous)、分離又は± 統合又は無い。退化雌しべ(pistillode)は有又は無。雌花は仮雄しべが束生し、 雄花は小さく又は仮雄しべが分離に見え、雄しべ束は雄花では分離するが小さく、子房の基部で輪になるか又は欠く。柱頭は分離又は±統合し、盾状、2~5裂又は全縁。液果は平滑又は溝があり [又はいぼ状又はまれに2次裂開]、革質~薄い外果皮をもち、1~5個、ときにより多くの種子を内果皮の果肉に埋めてもつ。種子は大きく、胚軸は塊状。
 世界に約450種があり、熱帯アフリカ、アフリカ南部マダガスカル、熱帯アジア、オーストラリア北東部、ポリネシア西部、熱帯アメリカに分布する。


 フクギ属の主な種と栽培種

 1  Garcinia dulcis (Roxb.) Kurz  オオバノマンゴスチン
 インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン原産。英名はClaudie mangosteen , eggtree

 2  Garcinia linii C.E.Chang  コウトウフクギ 
 台湾原産。中国名は兰屿福木 lan yu fu mu

 3  Garcinia mangostana L.  マンゴスチン
 栽培種。マレーシアで栽培、おそらく原産。英名はking's-fruit , mangostan , mangosteen。中国名は莽吉柿 mang ji shi。
 小高木、高さ12~20㎜。枝は多数、密に十字対生する。小枝は明瞭に角(かど)がある。葉柄は丈夫、長さ約2㎝、乾くと密に、横向きのしわがある。葉身は光沢があり、楕円形~楕円状長円形、長さ14~25㎝×幅5~10㎝、厚い革質、中脈は両面に盛り上がり、2次脈は密、40~50対あり、葉縁のちょうど中で結合し、基部は広楔形又は類円形、縁は内巻、先は短く尖鋭形。雌雄異株。雄花はまれ、小枝のさきに、2~9個、束生する。花柄は短い。雄しべは4個、束生し、葯は2室、室は縦に裂開する。退化雌しべは円錐形。雌花は単生又は小枝の先に対につき、わずかに雄花より大きく、直径4.5~5㎝。花柄は長さ約1.2㎝。子房は5~8室。花柱は無いに近い。柱頭は5又は6裂。熟した果実は紫赤色、ときに黄褐色の斑点があり、球形、直径5~8㎝、平滑。種子は4~5個又はそれ以上、果肉は白色、ジューシー、肉質。花期は9~10月。果期は11~12月。2n = 96.。
 4  Garcinia morella Desr.  ガンボウジノキ
 インド、バングラデシュ、スリランカ原産。英名はIndian gamboge-tree

 5  Garcinia multiflora Champ. ex Benth.  タイワンフクギ
 中国、香港、台湾原産。

 6  Garcinia subelliptica Merr.  フクギ 福木
   synonym Garcinia spicata auct. non (Wight et Arn.) Hook.f.
 日本(沖縄)、台湾、インドネシア、フィリピン、スリランカ原産。中国名は菲岛福木 fei dao fu mu 。
 小高木、高さ2m以下。小枝は堅く、丈夫、4~6角(かど)がある。葉柄は長さ0.6~1.5㎝、丈夫。葉身は下面が黄緑色、上面が暗緑色で光沢があり、卵形~卵状長円形~楕円形、まれに円形又は披針形、長さ 7~14(~20)㎝×幅3~6(~7)㎝、厚い革質、中脈は下面に盛り上がり、2次脈は12~18対、細く、わずかにアーチ状になり、両面に盛り上がり、縁で結合し、3次脈と細脈は明瞭、基部は広楔形又は類円形、縁は内巻、先は鈍形~円形~凹形。.雌雄同株。花は5数性、雄花と雌花は普通、一緒に混ざって束生し又は葉腋に単生する。ときに雌花が束生するが、雄花は長さ約1㎝の偽穂状花序につく。雄花は咢片が類円形、革質、密に縁毛があり、内側の2咢片が大きく、外側の3咢片が小さい。花弁は黄色、倒卵形、長さは咢片の約2倍又はそれ以上。雄しべは束生して5束になり、各束に雄しべが6~10本、柄は長さ約2㎜。葯は2室。雄しべの束は5個、腺様、しわがある。退化雌しべは無い。雌花は花柄が普通、長い、仮雄しべは5束になる。雄しべ束(fasciclodes)は5個、分離、上半分に不規則に微細不整歯がある。子房は球形、3~5室。柱頭は盾状、5裂、平滑。熟した液果は黄色、広長円形、平滑。種子は 1~3(~4)個。

 7  Garcinia volkensii (Lauterb.) Kosterm.  フクギモドキ 
 タンザニア、ケニア、モザンビーク、マラウィ、ザンビア原産。

 8  Garcinia xanthochymus Hook.f. ex T.Anders.  キヤニモモ 黄脂桃
 中国、インド、ブータン、ネパール、ミャンマー、バングラデシュ、カンボジア、ラオス、タイ、ベトナム原産。中国名は大叶藤黄 da ye teng huang 。英名はgambogetree , Mysore gamboge , sour mangosteen , cochin-goraka , false mangosteen 。別名タマゴノキ。
 高木、高さ8~10m、直径15~45㎝。樹皮は灰褐色。枝は多数、細く、十字対生し、水平だが、普通、上部は±垂れ下がり、小枝は明瞭に角(かど)がある。葉柄は丈夫、V形でやや基部は茎を抱き、長さ1.5~2.5㎝、角(かど)があり、乾くと横しわがある。小枝の頂部の1~2対は普通、ローズ色。葉身は光沢があり、楕円形~長円形~長円状披針形、長さ(14~)20~34 ㎝× (4~)6~12㎝、厚い革質、中脈は丈夫、両面に盛り上がり、2次脈は密、35~40対以下、縁近くでアーチ状に曲がり、吻合する。3次脈と細脈は明瞭。葉の基部は±広楔形、葉縁は内巻、葉先は鋭形~鈍形、まれに尖鋭形。散房花序状の集散花序に花が (2~)5~10(~14)個つき、葉腋から生じる。花序柄は長さ6~12㎜。花柄は長さ1.8~3㎝。花は5数性、雌花だけが見られる。咢片と花弁は3個が大きく、2個が小さく、縁毛が見える。仮雄しべの5束は長さ約3㎜、平たくなり、下部は統合され、上部は分離、各束には2~5個の仮雄しべをもつ。雄しべ束(fasciclodes)は5個、四角形、長さ約1㎜、強いしわがある。子房は球形、普通、5室。花柱は短く、長さ約1㎜。柱頭は盾状、先は凹形、 (3~)5裂。 熟した液果は黄色、球形又は卵形、ときに斜め、直径3~5㎝、平滑、ときに斜めの皮目があり、微突頭、咢片と雄しべの束が普通、宿存する。種子は1~4個、長円形又は卵形、種皮は褐色、平滑。花期は3~5月。果期は8~11月。2n = 72, 80, 96。


 参考

1) Flora of China
 Garcinia
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=113257
2) GRIN
 Garcinia
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=4842
3)Garcinia volkensii in Global Plants on JSTOR
Garcinia volkensii
https://plants.jstor.org/compilation/garcinia.volkensii

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