キクイモ  菊芋
[中国名]

菊芋 ju yu

[英名] Jerusalem artichoke ,Jerusalem sunflower, Indian potato , sunchoke , sunroot
[学名] Helianthus tuberosus L.
キク科 Asteraceae (Compositae)  ヒマワリ属
三河の植物観察
キクイモの花
キクイモの花
キクイモの中心小花
キクイモの花弁の先
キクイモの総苞
キクイモの総苞片
キクイモの茎
キクモ
キクモ葉表
キクモ葉裏
 温帯地域で広く根菜として栽培され、栽培品種は多く、約200種類はあるといわれる。フランス料理やイタリア料理ではよく使われ、topinambour(フランス語)、topinambur(イタリア語)といわれる。
 幕末の頃のイギリス初代駐日総領事を務めたラザフォード・オールコック(1809~1897)がキャベツ、レタス、パセリなどとともに日本に導入したと彼の著書『大君の都(The Capital of the Tycoon)』に記述されている。食糧難の戦時中によく栽培され、野生化した。現在の日本では菊芋の漬物を見かける程度で、根菜としての利用は少なく、小規模の栽培に限られ、生産量は少ない。
 根茎があり、成長すると塊茎をつくる。塊茎は瘤状、大きいものは長さ7.5~10㎝、小さいものでも3~5㎝になり、10数%のイヌリン(多糖類)を含み、アルコールの原料とすることができる。全体に荒い毛を密生し、ざらつく。茎は直立し、ざらつき、粗毛を密生し、ときに白粉を帯びる。葉は上部が互生、下部は対生し、葉柄は長さ2~8㎝、しばしば翼状になる。葉身は長さ10~23㎝、幅7~15㎝の披針形~卵形、基部付近から3脈があり、葉表は微軟毛~微細剛毛~微綿毛があり、腺点があり、ざらつく。葉の基部は広~狭楔形、縁は全縁~鋸歯縁、葉裏には毛が密生し、腺点が多い。頭花は黄色で、直径(5)6~8(10)㎝、3~15個つく。花柄は長さ1~15㎝。総苞は長さ10~25㎜、幅8~12㎜、半球形。総苞片はしばしば暗緑色、乾くと黒色に近くなり、22~35個つき、ほぼ同長、披針形、長さ8.5~15㎜、幅2~4㎜。総苞片の外面は小剛毛と微綿毛と腺点があり、基部は密着し、縁毛があり、先は広がり、ときに果時に反曲し、鋭形。パレア(paleae)は鱗片ともいわれ、長さ8~9㎜、3歯があり、先端は有毛。周辺の周辺小花は(8)10~20個。小舌は長さ25~40㎜。中心小花は60個程度、花冠は筒状、長さ6~7㎜、黄色。葯は暗褐色~黒色、葯の付属体は暗色か帯黄色。痩果は長さ5~7㎜、無毛又は先に毛がある、冠毛は2個の芒状、長さ1.9~3㎜に加えて0~1個の長さ0.5~0.8㎜の三角状鱗片がつく。2n=102
 ヒマワリ属は雑種もでき、同定が難しいとされている。イヌキクイモHelianthus strumosus は7~8月に開花し、舌状花が8~15個で、舌状花の先が裂けず、塊茎がやや小さく紡錘形になる。キクイモは舌状花の先が3裂し、塊茎が大きいものとして、従来は両者を分類していた。現在では、これは種内変異であるとする見解もある。
 キクイモモドキはHeliopsis helianthoidesは毛が少なく、あっても軟毛。葉の基部は心形にならない。パレアは先が鈍形。痩果は長さ4~5㎜、無毛~角に軟毛があり、平滑。冠毛は無いか又は2~4個の小さな歯状の鱗片がある。
[花期] 9~10月
[草丈] 1.5~3m
[生活型] 多年草
[生育場所] 山麓、草地、道端
[分布] 帰化種 北アメリカ原産
[撮影] 西尾市   12.9.21
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