キバナルリソウ(紫花) 黄花瑠璃草(紫花)

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Flora of Mikawa

ムラサキ科 Boraginaceae キバナルリソウ属

別 名 セリンセ・マヨール
中国名 藍蠟花 lan la hua
英 名 lesser honeywort。, honeywor
学 名 Cerinthe major L.'Purpurascens'
Cerinthe major L. var. purpurascens (Boiss.) Selvi & L.Cecchi
キバナルリソウ(紫花)の花序
キバナルリソウ(紫花)の花序2
キバナルリソウ(紫花)苞
キバナルリソウ(紫花)葉
キバナルリソウ(紫花)
キバナルリソウ(紫花)2
花 期 4~5月
高 さ 30~50㎝
生活型 1年草
生育場所 栽培種
分 布 帰化種  ヨーロッパ南部原産
撮 影 浜松市 18.4.3
キバナルリソウ Cerinthe majorはキバナルリソウ属(セリンセ属)の園芸品種。写真は花全体が紫色の品種'Purpurascens'。
 和名のキバナルリソウよりセリンセ・マヨールの名がよくつかわれる。ムラサキ科の植物は普通、有毛だが、全体に無毛。苞の縁と咢片の縁にだけ縁毛がある。 花序はムラサキ科の特徴であるサソリ形花序。花は下向きの筒状、先が黄色、下部が紫色の2色のツートーンカラー又は全体が紫色になる。花柱は花冠から長く突き出る。茎は円柱形で、直立し、淡緑色。葉は基部が茎を抱く。
 1年草、茎は1本又は多数、わずかに分枝し、直立し、無毛、高さ (20) 30~50 (70)㎝、しばしば、低くなる。花茎の葉は無柄、心形で基部は抱茎、長さ2~6㎝×幅1~2㎝。花序の下の下部の葉は長楕円形~広卵形、粉白色を帯び、上部は白色のいぼ状で粗い。集散花序は長く、長さ約12㎝以下。苞は約長さ3㎝×幅2.5㎝、広卵形~類円形、青色又は青紫色、上部はいぼ状、縁毛がある。咢は苞よりわずかに短く、咢片は不等形、青色、縁毛がある。花冠は長さ1.8~2㎝、垂れ下がり、下部1/2は黄色、狭くなり、上1/2は紫色。花冠裂片は長さ約1㎜、反り返る。雄しべは花冠の口に届く。花糸は扁平。葯は長さ5~6㎜。花柱は長く突き出し、糸状。小堅果は対につき、非対称、直径約4㎜。わずかに嘴があり、基部は広く平ら。花期は3~12月。2n = 16。

キバナルリソウ属(セリンセ属)

 family Boraginaceae - genus Cerinthe

 1年草、2年草又は多年草、無毛又はほぼ無毛。葉はしばしば、上面がいぼ状、普通、粉白色を帯びる。花序はサソリ形花序、花は頂生、苞がある。咢は深く、5裂、不等形、三日月形ではない。花冠は±管状、普通、2色、まれに、全体が黄色。裂片は5個、融合ではなくむしろ分離、直立又は反り返る。果実は分離果、熟すと2個に裂開し、小堅果は4個。他の属ではほとんど裂開しない。ムラサキ科の植物はhoneywortと呼ばれる。
 世界に約20~25種(The Plant Listでは6種)があり、地中海沿岸旧世界の熱帯、亜熱帯に分布する。

Cerinthe glabra Mill.
Cerinthe major L. Varieties 'Purpurescens' は青花
Cerinthe minor L.
Cerinthe palaestina Eig & Sam.
Cerinthe retorta Sm.
Cerinthe tenuiflora Bertol.

キバナルリソウ属.の主な種と園芸品種

1 Cerinthe major L  キバナルリソウ(セリンセ・マヨール)
  synonym Ceranthe acuta (Moench) Opiz
  synonym Cerinthe aperta Clairv. rough-leaved honeywort
  synonym Cerinthe aspera Roth
  synonym Cerinthe glauca Moench
  synonym Cerinthe gymnandra Gasp.
  synonym Cerinthe longiflora Viv.
  synonym Cerinthe strigosa Rchb.
  synonym Cerinthe versicolor Hallier ex Steud.
 ヨーロッパ南部~中部、アジア(レバノン、シリア、トルコ)原産。英名はlesser honeywort。, honeywort
 1年草、茎は1本又は多数、わずかに分枝し、直立し、無毛、高さ (20) 30~50 (70)㎝、しばしば、低くなる。花茎の葉は無柄、心形で基部は抱茎、長さ2~6㎝×幅1~2㎝。花序の下の下部の葉は長楕円形~広卵形、粉白色を帯び、上部は白色のいぼ状で粗い。集散花序は長く、長さ約12㎝以下。苞は約長さ3㎝×幅2.5㎝、広卵形~類円形、青色又は青紫色、上部はいぼ状、縁毛がある。咢は苞よりわずかに短く、咢片は不等形、青色、縁毛がある。花冠は長さ1.8~2㎝、垂れ下がり、下部1/2は黄色、狭くなり、上1/2は紫色。花冠裂片は長さ約1㎜、反り返る。雄しべは花冠の口に届く。花糸は扁平。葯は長さ5~6㎜。花柱は長く突き出し、糸状。小堅果は対につき、非対称、直径約4㎜。わずかに嘴があり、基部は広く平ら。花期は3~12月。2n = 16。 
品種) 'Bouquet Gold' , 'Kiwi Blue' , 'Mignonette' , 'Purpurascens'=Cerinthe major var. purpurascens プルプラスケンス , 'Pride of Gibraltar' , 'Yellow Candy' , 'Yellow Gem'

参考

1) Flora of New Zealand | Taxon Profile
 Cerinthe major L.
 http://www.nzflora.info/factsheet/Taxon/Cerinthe-major.html4
2) Cerinthe major - Flora Vascular
 Cerinthe major L.
 https://www.floravascular.com/index.php?spp=Cerinthe%20major
3) GRIN
 Cerinthe major
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomydetail.aspx?9977