カロミア(パープル・チャイニーズハット)  
[別名] チャイニーズハット、テッテンシス
[英名] purple Chinese hat , tahitian hat plant , northern Chinese hats , lavender cup-and-saucer plant , wild parasol flower
[学名] Karomia tettensis (Klotzsch) R. Fern.
Holmskioldia spinescens (Klotzsch) Vatke
Holmskioldia tettensis (Klotzsch) Vatke
シソ科 Lamiaceae  カロミア属
三河の植物観察
カロミア(パープル・チャイニーズハット)蕾
カロミア(パープル・チャイニーズハット)花2
カロミア(パープル・チャイニーズハット)萼
カロミア(パープル・チャイニーズハット)萼横
カロミア(パープル・チャイニーズハット)茎
カロミア(パープル・チャイニーズハット)
カロミア(パープル・チャイニーズハット)花
カロミア(パープル・チャイニーズハット)葉表
 以前はクマツヅラ科(Verbenaceae)ホルムショルディア属(Holmskioldia )とされていたが、現在はシソ科(Lamiaceae)カロミア属(Karomia)に分割・移動されている。チャイニーズハットの名で販売されていた。
 落葉灌木~低木、高さ1.2~2(3)m。樹皮は灰色又は褐色、皮目があ、粗くなり、しばしば刺がある。葉は対生、同じ枝でさえ変化が多く、楕円状長楕円形~倒卵形~倒披針形長さ約11㎝以下(speciosaより大きい)、両面にほぼまばらに毛があり、縁は全縁~粗い歯状~少数の大きな裂片状の歯がある。花は腋生、単生又は数個の束生、ときに枝先に頂生する。花冠は淡又は暗藤色(mauve)~ライラック色~紫色~青色、明瞭に5裂する唇弁がある。下唇弁は楔形で不規則に切れ込む。雄しべは長さ4㎝以下、基部に密に腺毛がある。果実は長さ約6㎜、宿存する萼に包まれ、やや肉質、金褐色のビロード状の毛に覆われ、平らな先に4個の角(つの)状の付属体が十字の形につく。角(つの)は2~3裂する。花期は10~3月(アフリカ)。日本では(5)6~9(10)月。
 本来のチャイニーズハットはヒマラヤ原産のHolmskioldia sanguineaであり、Holmskioldia sanguineaだけがホルムショルディア属に残された。
[花期] 6~9月
[草丈] 1.2~2m
[生活型] 落葉低木(ジンバブエでは落葉)
[生育場所] 栽培種
[分布] 帰化種  モザンビーク、マラウイ、ジンバブエ、ザンビア原産
[撮影] 西尾市 17.8.2

 カロミア属

【カロミア属)】 Familia:Lamiaceae - genus Karomia
 高木又は低木、刺が無い又は木質の刺がある。葉は対生、単葉、全縁~歯状~分裂。萼はしばしば色がつき、拡大部は車状、5裂、非常に大きくなり、紙質、果実の網状組織になる。花冠は左右相称、唇弁は1個、5裂する。雄しべ4(5)個、2強雄しべ、長く突き出る。子房は有毛。果実は乾き、硬く、こま形又は倒円錐形、ときに先が強く4裂する。熟すと4分果に分かれる。
 以下の9種がアフリカ、マダガスカル、ベトナムに分布する
1. Karomia fragrans Dop  ベトナム
2 Karomia gigas (Faden) Verdc. ケニア、タンザニアa
3 .Karomia humbertii (Moldenke) R.Fern.  マダガスカル
4. Karomia macrocalyx (Baker) R.Fern.  マダガスカル
5. Karomia madagascariensis (Moldenke) R.Fern.  マダガスカル
6. Karomia microphylla (Moldenke) R.Fern. マダガスカル
7 .Karomia mira (Moldenke) R.Fern. マダガスカル
8. Karomia speciosa (Hutch. & Corbishley) R.Fern.  モザンビーク、スワジランド、南アフリカ
9. Karomia tettensis (Klotzsch) R.Fern.  モザンビーク、マラウイ、ジンバブエ、ザンビア


 カロミア属の主な種

 1  Karomia tettensis (Klotzsch) R.Fern.  syn. Holmskioldia tettensis (Klotzsch) Vatke
  モザンビーク、マラウイ、ジンバブエ、ザンビア原産。
  英名はpurple Chinese hat , tahitian hat plant , northern Chinese hats , lavender cup-and-saucer plant , wild parasol flower
 落葉灌木~低木、高さ1.5~2(3)m。樹皮は灰色又は褐色、皮目があ、粗くなり、しばしば刺がある。葉は対生、同じ枝でさえ変化が多く、楕円状長楕円形~倒卵形~倒披針形長さ約11㎝以下(speciosaより大きい)、両面にほぼまばらに毛があり、縁は全縁~粗い歯状~少数の大きな裂片状の歯がある。花は腋生、単生又は数個の束生、ときに枝先に頂生する。花冠は淡又は暗藤色(mauve)~ライラック色~紫色~青色、明瞭に5裂する唇弁がある。下唇弁は楔形で不規則に切れ込む。雄しべは長さ4㎝以下、基部に密に腺毛がある。果実は長さ約6㎜、宿存する萼に包まれ、やや肉質、金褐色のビロード状の毛に覆われ、平らな先に4個の角(つの)状の付属体が十字の形につく。角(つの)は2~3裂する。花期は10~3月(アフリカ)。

 2  Karomia gigas (Faden) Verdc syn. Holmskioldia gigas Faden ケニア、タンザニア原産
 高木、高さ12m、樹幹は狭く、チークに似ている。樹皮はタン色、剥離し、皮目が目立つ。葉身は円状卵形、長さ15.5~23㎝、幅11.5~19㎝、先は鋭形~短い尖鋭形、円く、基部は短い楔形、上面は無毛、下面にはごく細かい微軟毛があり、小さな腺毛と大きな腺点が混じる。葉脈は密な網状脈、下面で目立つ。葉柄は強く、長さ1.3~3㎝、葉痕の表面の縁は表面を隠すように長い内向きの毛がある。花序はわからない。果実は倒円錐形、萼筒の先で幅約1㎝、微軟毛がある。果時の萼の拡大部は浅いボウル形、直径4~7㎝。果実の上の円盤状の部分は直径約1㎝、果柄は小九存性、長さ1~1.3㎝。果実は三角形の小堅果が4個。(Flora of Tropical East Africa - Verbenaceae (1992))

 3  Karomia speciosa (Hutch. & Corbishley) R.Fern. 南アフリカ、スワジランド、マダガスカル原産
 英名はviolet holmskioldia。
 小枝は木質、円柱形、短い、柔らかい毛があり、淡色の皮目がある。節間は長さ約2㎝。葉は広卵形、先が三角形、基部は広楔形、長さ2.5~4㎝、幅2~3㎝、粗い園鋸歯、少数(約3)の円い歯がある。葉の上面は短い小剛毛があり、下面は淡色、明瞭な腺毛と短毛がある。側脈は3対。葉柄は長さ7㎜、密に毛がある。集散花序は腋生し、長さ約4㎝、花が少数つく。花序柄は細く、柔らかい毛があり、下部の苞は葉状、へら状倒卵形、長さ7㎜以下。花柄は長さ1.2㎝以下、中間以上には2個の小さな線形の小苞が対生する。萼はピンク色、次第に大きくなり、広い洋こま形、外側に腺毛がある。花冠筒部は長さ1㎝、裂片は広くて円く、果時に堅い膜質で、25㎝まで広がる。.花冠は紫色、長さ2~2.5㎝、外側に腺毛と柔らかい毛がある。花冠筒部は長

 ホルムショルディア属

【ホルムショルディア属)】 Familia:Lamiaceae - genus Holmskioldia
 灌木、だらしなく広がり又はよじ登る。葉は対生、無托葉、全縁又は歯状。花序は普通、腋生、総状花序又は集散花序。萼筒はこも形、膜質、赤色がほとんどで、ときに先が切形、果時に大きくなる。花冠筒部は円柱形、曲がり、拡大部は2唇形、上唇は2裂、下唇は3裂。雄しべは花冠着生、葯が突き出る。 子房は2心皮、4室、各室に1胚珠。花柱は糸状、柱頭は2裂。核果は類肉質、倒卵形、宿存する色つきの萼に被われる。種子は長楕円形。
 Holmskioldia sanguineaの1種だけの属である。
 Holmskioldia microcalyx (Baker) W.Piep. はKaromia macrocalyxの異名である。
 Karomia gigas、Karomia tettensis、Karomia speciosa は以前はHolmskioldiaとされていたがカロミア属に移動された。
 1  Holmskioldia sanguinea Retz. ヒマラヤ (インド、パキスタン、ネパール、ブータン、バングラデシュ、ミャンマー)原産、英名はChinese hat plant , cup and saucer plant, parasol flower。中国名は冬红(dong hong)。世界中で広く栽培され、日本ではチャイニーズハットと呼ばれている。
 灌木、だらしなく広がり又はつるが高さ3~6mになる。樹皮は暗褐色又は灰色、平滑、狭い紙質のひも状に剥離する。枝や小枝は細く、鋭い四角形、幼時には毛があり、成長すると無毛になり、節は環化する。葉は単葉、対生し、広卵状楕円形~広披針形、長さ5~12㎝、幅2.5~8㎝、基部は円形~類心形、縁は細かい円鋸歯状、先は尖鋭形又は急に楔形、白亜質。側脈は4~7対、上面に微毛があり、下面には脈上に毛があり、腺点があり、斜上し、先はアーチ状。葉柄は細く、細い溝状、長さ約1~3㎝、托葉は無い。花序は集散花序、総状花序、腋生及び頂生、長さ約5㎝、基部に葉柄がつく。苞は卵形又は楕円形、先は鋭形、長さ4~5㎜。花は両性、レンガ色、赤色~橙色、幅約6㎜、無毛。花柄は長さ約(1~)5㎜。萼は花弁状、受け皿形、小さな5歯があり、赤色、黄色、橙色、膜質、微毛があるか又は無毛、直径約1.5(2.5)㎝。花冠は漏斗形、5裂し、裂片は鈍形、赤色、橙色、又は普通、萼と同色、長さ約4㎜。花冠筒部は狭い円柱形、わずかに先に向かって拡大し、有毛、長さ約2㎝、幅約0.5㎝。雄しべはは4個、2強雄しべ~ほぼ等長、花冠から突き出る。花糸は細く、わずかに毛があり、長さ約1.5~2.5㎝。葯は長楕円形、又は卵形、白色。子房は円錐形、無毛。花柱は細く、糸状、ほとんど萼や花冠と同色、長さ約1.5~2.5㎝。柱頭は2裂。果実は核果、類球形(倒卵形)、直径約10㎜(長さ5~8㎜)、先が4深裂し、4小堅果に分かれる。種子は1~4個、果時の萼は大きくなる。内果皮は硬い。
 品種)'Citrina'= var.citrina (花がレモン)

 参考

1) Flora of Zimbabwe
  Karomia tettensis (Klotzsch) R. Fern.
  Description of the genus
  http://www.zimbabweflora.co.zw/speciesdata/species.php?species_id=149150
  http://www.zimbabweflora.co.zw/speciesdata/genus.php?genus_id=1214
2)Flora of Pakistan
  Holmskioldia
  http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=5&taxon_id=115603
  http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=5&taxon_id=220006461
3)Evolvulus glomeratus 'Blue Daze' - Floridata
  India Biodiversity Portal
  http://indiabiodiversity.org/species/show/266151

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