イトツメクサ  糸爪草
[英名] annual pearlwort, dwarf pearlwort
[学名] Sagina apetala Ard.
Sagina apetala var. barbata Fenzl ex Ledebour
ナデシコ科 Caryophyllaceae  ツメクサ属
三河の植物観察
イトツメクサの蕾
イトツメクサの未熟な果実
イトツメクサの果実
イトツメクサの萼片4
イトツメクサの萼片5
イトツメクサの葉、腺毛
イトツメクサの種子
イトツメクサ
イトツメクサ花期
イトツメクサ果期2
 学名はアメリカなどに広く帰化しているSagina apetalaとされ、変種のSagina apetala var. barbataにあたり、dwarf pearlwort などと呼ばれている。
 やや乾いた場所に多く、三河の沿海地では、道端などで普通に見られる。開花しても白色の花弁を欠くため、茎などが赤くなって、萼片が開出しないと気づきにくい。また、ツメクサの花は夏まで見られるが、イトツメクサは花期(果期)が春に限られる。
 茎は糸状で、赤味を帯びることが多く、根元から分枝して株立ちになり、萼や茎の上部の花柄に腺毛が生える。葉は対生し、線形で、ツメクサと同じように先端に短い刺(透明尖)があり、長さ3~9(12)㎜、基部で膜状に合着し、膜部の上の縁が毛状になる。閉鎖花が多い。花弁は微小または無。雄しべは4個(又は5個)。萼片はやや赤味を帯びることも多く、果期には蒴果に接し、長さ1.5~2(1.7~2.2)㎜の卵状楕円形で4個(又は5個)。完熟すると萼片は赤味が増して斜開~開出する。蒴果は直立し、萼片の長さの1~1.2倍、熟すと4又は5裂する。種子は長さ0.2~0.3㎜の丸みを帯びたゆがんだ三角形で褐色~灰黒褐色、表面の凹凸が少なく、光沢がある。(右側写真の種子 長さ0.32㎜)2n=12
 ヨーロッパに広く分布するのはSagina apetala subsp. erecta=Sagina micropetala=Sagina filicaulisであり、Sagina apetalaとは異なるもので fringed pearlwort , slender pearlwortなどと呼ばれている。成長した果実は萼片から長さの12%以上突き出る。(10%以下ではない。)萼片は長さ1~1.6㎜、萼片の縁が赤くなり、白くならない。混同されやすいものである。2n=12
 アライトツメクサSagina procumbens は萼片が開出して4数性であり、よく似ている。湿った場所を好み、無毛で、花が上方の葉腋に単生する。2n=22
 キヌイトツメクサ Sagina decumbens は茎が細くて赤くなり、よく似ている。キヌイトツメクサは白色の花弁が5個あり、萼片が開出しない。 
[花期] 4~5月
[草丈] 1.5~8㎝
[生活型] 1年草
[生育場所] 道端、空き地
[分布] 帰化種 ヨーロッパ原産
[撮影] 蒲郡市 06.4.29
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