ヒメコマツ 姫小松

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Flora of Mikawa

マツ科  Pinaceae マツ属

別 名 ゴヨウマツ 五葉松
中国名 日本五针松 ri ben wu zhen song
英 名 five-needle pine, Japanese white pine
学 名 Pinus parviflora Sieb. et Zucc.
ヒメコマツの冬芽の鱗片
ヒメコマツの枝先
ヒメコマツの5葉
ヒメコマツの幹の下部
ヒメコマツ
ヒメコマツ葉
ヒメコマツ球果
花 期 4~5月
高 さ 10~20m
生活型 常緑高木
生育場所 日当たりのよい山地の尾根、岩上
分 布 在来種  北海道(南部)、本州、四国、九州、朝鮮
撮 影 豊田市(旧小原村) 05.11.20
標高の高い山地の尾根筋などに多く、奥三河の北部でも見られる。5葉性であり、別名ゴヨウマツと呼ばれ、庭木や盆栽で親しまれている。中国などでも栽培されている。
 幹は赤褐色~暗褐色で亀甲状に割れ目が入り、鱗片状に剥がれる。葉は針状葉が5個ずつつく、5葉性である。葉はやや白色を帯び、長さ4~8㎝、断面は三角形の針状で、先が尖る。クロマツアカマツより葉が柔らかい。冬芽の鱗片は赤味を帯びる。雌雄同株。雄花は新枝の基部に多数つき、雌花は新枝の先端に2~3個つく。球果は長さ5~7㎝の卵形、褐色、開花して翌年の秋に熟す。種鱗の間に2個ずつ種子が入り、熟すと種鱗が開いて種子を風に飛ばす。種子は長さ約10㎜、翼は種子より短い。
 キタゴヨウvar. pentaphylla (Mayr) A.Henry は本州中部以北の亜高山帯に分布し、葉がやや長く、種子の翼が種子より長い。