ヒメイワダレソウ 姫岩垂草
Flora of Mikawa
クマツヅラ科 Verbenaceae イワダレソウ属
別 名 | リッピア |
英 名 | lippia , hairy fogfruit , carpet grass |
学 名 | Phyla canescens (Kunth) Greene Lippia canescens Kunth Phyla nodiflora (L.) Greene var. minor (Gillies et Hook.) N. O’Leary et Mulgura |
花 期 | 7~9月 |
高 さ | 地を這う(長さ20~30㎝) |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 日当たりの良い場所 |
分 布 | 帰化種 南アメリカ原産 |
撮 影 | 蒲郡市神ノ郷町 09.7.10 |
オーストラリアには広く帰化している。強い繁殖力で、茎が地表を這い広がり、踏圧に強いため、グランドカバーとして植えられることが多い。庭などに植えられたものが道端にまで広がったものや、農地の雑草対策に植えられたものが、見かけられる。乾燥にも強いことから、地球温暖化対策のための建物緑化植物としても注目されていた。生態系に被害を及ぼす恐れのある外来種として指定され、生態系被害防止外来種リストに掲載された(平成27年3月、環境省・農林水産省)。最近では不稔性のものが使われる。
茎は這って広がり、節間は4㎝以下、節から発根して増える。葉は対生し、葉柄は長さ1~8㎜。葉身は長さ5~20(30)㎜、幅2~7(10)㎜、楕円形~倒卵形~へら形、狭倒卵形、先半分に鋸歯がある。葉は無毛~両面に伏した丁字状の剛毛(突起)が密にある。伏毛の基部は濃緑色になる。花序は腋生、花序の柄は長さ1~9(11)㎝。穂状花序は長さ0.5~0.8(1)㎝、花序の上面は平たく、直径約1㎝、多数の唇形花がつき、周囲の唇形花が開いた花弁のように見える。個々の花の基部に緑色の苞がある。萼は苞より小さく、2深裂し、長さ1.5~2.5㎜。花(花冠の弁部)は幅2~3㎜、最初白色で、後に紫色になり、暗色の斑紋がある。下唇は幅が上唇の2倍、3裂し、白色~淡紅色の中央裂片の中央に黄色の斑紋がある。果実は類球形、直径1.5~2㎜、熟すと2個の褐色の楕円形の分果に分かれる。冬には葉は枯れるが、春になると若葉が出てくる。2n=36
イワダレソウ Phyla nodifloraは花序が長さ1~2.5㎝と長い。花は幅約2㎜とやや小さく、苞が紫褐色になる。
茎は這って広がり、節間は4㎝以下、節から発根して増える。葉は対生し、葉柄は長さ1~8㎜。葉身は長さ5~20(30)㎜、幅2~7(10)㎜、楕円形~倒卵形~へら形、狭倒卵形、先半分に鋸歯がある。葉は無毛~両面に伏した丁字状の剛毛(突起)が密にある。伏毛の基部は濃緑色になる。花序は腋生、花序の柄は長さ1~9(11)㎝。穂状花序は長さ0.5~0.8(1)㎝、花序の上面は平たく、直径約1㎝、多数の唇形花がつき、周囲の唇形花が開いた花弁のように見える。個々の花の基部に緑色の苞がある。萼は苞より小さく、2深裂し、長さ1.5~2.5㎜。花(花冠の弁部)は幅2~3㎜、最初白色で、後に紫色になり、暗色の斑紋がある。下唇は幅が上唇の2倍、3裂し、白色~淡紅色の中央裂片の中央に黄色の斑紋がある。果実は類球形、直径1.5~2㎜、熟すと2個の褐色の楕円形の分果に分かれる。冬には葉は枯れるが、春になると若葉が出てくる。2n=36
イワダレソウ Phyla nodifloraは花序が長さ1~2.5㎝と長い。花は幅約2㎜とやや小さく、苞が紫褐色になる。