ヒイラギナンテン・チャリティー 柊南天

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Flora of Mikawa

メギ科 Berberidaceae ヒイラギナンテン属

別 名 マホニア・メディア
英 名 Media mahonia , Charity mahonia
学 名 Mahonia × media Brickell 'Charity'

 synonym Berberis × hortensis Mabb. 'Charity'

ヒイラギナンテン・チャリティーの花序
ヒイラギナンテン・チャリティーの花
ヒイラギナンテン・チャリティー小苞
ヒイラギナンテン・チャリティー
ヒイラギナンテン・チャリティー葉
花 期 11~1月
高 さ 2~4m
生活型 常緑低木
生育場所 栽培種
分 布 帰化種 中国、台湾原産
撮 影 安城市 19.1.4
ヒイラギナンテン・チャリティーはヒイラギナンテン属ヒイラギナンテン属のニイタカヒイラギナンテン(Mahonia oiwakensis Hayata)とヒイラギナンテン(Mahonia japonica (Thunb.) DC.) の交配種であるマホニア・メディアのいくつかある品種の一つ。ヒイラギナンテン属(Mahonia)はメギ属(Berberis)に含める説もあり、Kewscienceではメギ属としている。
 ヒイラギナンテン属(Mahonia)は世界に約60種あり、主にアジア東部、南東部に分布し、アメリカ大陸にも分布する。ヒイラギナンテンが日本で広く栽培されている。学名はMahonia japonicaであるが、台湾原産であり、中国名は台湾十大功劳 tai wan shi da gong laoという。ニイタカヒイラギナンテンも中国、台湾、ミャンマー原産である。
 マホニア・メディアは北アイルランドで1951年以前に発見され、最初の品種が'Charity' と名付けられた。高いものは4mに達し、葉は側小葉が6~8(~10)対の奇数羽状複葉。花序は茎頂に長さ30㎝以上の長いほぼ真っすぐな総状花序が王冠状(散形状)に多数、束生して、直立~斜上する。花は黄色、芳香がある。

1 Mahonia japonica (Thunb.) DC. ヒイラギナンテン 柊南天
  synonym Berberis japonica (Thunb.) R.Br. [Kewscience]
 台湾原産。中国名は台湾十大功劳 tai wan shi da gong lao。英名はJapanese ashberry, Japanese mahonia。別名はトウナンテン。
 低木、高さ約1m。葉は下面が淡緑色、上面は濃緑色、長楕円形、長さ15~27㎝×幅 5~10㎝。小葉は4~6対つき、小葉柄は無い。最下の小葉の対は葉柄の基部の上約0.5㎝につき、下面は粉白色を帯びず、脈は枝分かれし、盛り上がり、葉軸は直径2~3㎜、節間は2~4㎝、長さは上部で減り、最下の小葉は長さ1.8~2.7㎝×幅1.2~2㎝、上部では大きくなり、長さ3.5~7㎝×幅2~4㎝、基部は斜め、±心形、縁は下部に2~4個の歯があり、上部の縁には3~7個の歯があり、先は鋭形。頂小葉は大きく、基部は±心形。花柄は1~2㎝。花序は垂れ下がった総状花序が5~10個束生し、長さ5~10㎝。花序の苞は卵形~卵状披針形、長さ0.8~1.5㎝×幅4~7㎜、先は尖鋭形。花柄は長さ6~7㎜。花の苞は卵形、長さ3.5~4㎜×幅2~2.5㎜、先は鈍形。萼片は黄色、外側の萼片は卵形、長さ2.5~2.7㎜×幅2.2~2.3㎜、先は鈍形。中間の萼片は広倒卵形、長さ3.3~3.5㎜×幅2.8~2.9㎜。内側の萼片は倒卵状長楕円形、長さ6~6.4㎜×幅3.4~3.5㎜。花弁は楕円形、黄色、楕円形、長さ5.5~6㎜×幅2.5~2.6㎜、基部に目立つ腺体があり、先は凹形。雄しべは長さ約3.3㎜。葯隔はわずかに長くなり、円形。子房は長さ約3.4㎜。胚珠は4~7個。液果は暗紫色、±白粉色を帯び、卵形、約長さ8㎜×幅4㎜、花柱は宿存して短いか又は宿存しない。花期は12~4月。果期は4~8月。2n=28。
品種) 'Gold Dust' , 'Hiemalis' , 'Hivernant'

2 Mahonia oiwakensis Hayata ニイタカヒイラギナンテン 新高柊南天

  synonym Berberis oiwakensis (Hayata) Laferr. [Kewscience]
  synonym Mahonia lomariifolia Takeda
  synonym Berberis lomariifolia (Takeda) Laferriere
  synonym Mahonia oiwakensis subsp. lomariifolia (Takeda)J.M.H.Shaw
 中国、台湾、ミャンマー原産。中国名は阿里山十大功劳 a li shan shi da gong lao。
 低木、高さ1~7m。葉は下面が黄緑色、上面は暗緑色、長楕円状楕円形、長さ15~42㎝×幅8~15㎝、小葉は12~20対つき、最下の小葉は葉柄の基部の上0.5~1㎝につき、下面にはわずかに脈があるか又は不明瞭、葉軸は直径2~3㎜、節間は1.5~5㎝、先では節間の長さが減る。葉柄は長さ5~10㎜又はときに小葉は無柄、最下の小葉は卵形~類円形、長さ1.5~3㎝×幅1~1.5㎝、先は卵状披針形又は披針形になり、長さ2~10㎝×幅1~2.5㎝、基部は円形、縁は両側に2~9個の刺をもつ鋸歯があり、先は尾状尖鋭形。頂小葉は長さ4~6.5㎝×幅0.9~1.5㎝。花序は総状花序が7~18個束生し、長さ9~25㎝。花序の苞は広披針形~卵形、長さ1.5~3㎝×幅 6~10㎜。花柄は長さ(2~)5~6㎜。花の苞は卵形、長さ3~3.5㎜×幅1.5~1.8㎜。外側の萼片は黄金色、卵形~類円形、長さ1.2~3㎜×幅1.1~2㎜。中間の萼片は楕円形~卵形、長さ(3~)5~6㎜×幅2.5~3㎜。内側の萼片は黄金色、楕円形~長楕円形、長さ5~7㎜×幅2.6~3.5㎜。花弁は黄金色、長円形、長さ4.5~6.5㎜×幅2~2.8㎜、基部に目立つ腺体があり、先は狭く切れ込み、鋭形。雄しべは長さ3~4㎜。葯隔はわずかに長くなり、類微突頭又は円形。子房は長さ3.2~4㎜。胚珠は2又は3個。花柱は長さ0.5~1㎜。液果は青色又は青黒色、白粉色を帯び、卵形、長さ6~8㎜×幅5~6㎜、花柱は宿存し、長さ約1㎜。花期は8~11月。果期は11~5月。
品種) 'Rubrifolia'

3 Mahonia × media Brickell マホニア・メディア
  synonym Berberis × hortensis Mabb.
 ニイタカヒイラギナンテン(Mahonia oiwakensis)とヒイラギナンテン(M. japonica)の交配種。英名はOregon grape hybrid。
  高さ1~4m。幹は直立する。樹皮は赤褐色で縦に深い切れ込みがある。葉は互生し、長さ45㎝以下、奇数羽状複葉で側小葉が主に2~8対つく。小葉は長円形、長さ5~10cm、縁には鋭い刺状の鋸歯があり、先端にも小刺がある。側小葉は基部が円形、心形、または切形。中間の側小葉は長さ/幅比が2以上または縁の各側に歯が4~6個。最上部~中間の小葉の先は、小葉の長さの1/4より長い。総状花序は頂生し、散形状につき直立し、長さ20~30㎝、花を多数つける。花は黄色、直径約5㎜、芳香がある。萼片は9個、3輪につき、色は花弁状。花弁は6個、2輪につき、杯形になり、先が浅く2裂する。雄しべは6本、長さ約3㎜、花糸は黄色。葯はほぼ円形、黄色。雌しべは1本、黄緑色、突き出ない。液果は楕円形、青色~青紫色で白粉で覆われる。花期はヒイラギナンテンよりも早い。
品種) 'Buckland' , 'Charity'チャリティー , 'Charity's Sister' , 'Faith' , 'Home Wood' , 'Hope' , 'Lionel Fortescue' , 'Parkjuweel' , 'Rebecca' , Red Jewel' , 'Roundwood' , 'Sarah' , 'Underway' , 'Winter Sun'