ヘビイチゴ  蛇苺
[中国名] 皱果蛇莓 zhou guo she mei
[学名] Potentilla hebiichigo Yonek. et H.Ohashi
Duchesnea chrysantha ( Zoll. et Mor. ) Miq.
Fragaria chrysantha Zoll. et Mor.
バラ科 Rosaceae  キジムシロ属
三河の植物観察
ヘビイチゴの花
ヘビイチゴの萼
ヘビイチゴの雄しべ
ヘビイチゴの偽実
ヘビイチゴの痩果
ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの偽果
ヘビイチゴ
ヘビイチゴ葉
 最近の遺伝子解析の結果から、ヘビイチゴはキジムシロ属に非常に近いものであることが明らかにされ、ヘビイチゴ属 Duchesneaからキジムシロ属 Potentillaに変更され、新名がつけられた(2008年)。
 和名は人間が食べないで、蛇が食べるいちごということらしいが、実際にはヘビは食べない。実は海綿質で食べてもおいしくない。ハシボソガラスが食べているのを目撃したことはある。
 茎は走出枝となり、地を這って広がる。葉は3出複葉、長い葉柄があり、基部に托葉がある。小葉は黄緑色、先が円く、頂小葉は長さ1.5~2.5㎝の広卵形~菱形状広卵形、ときに切れ込みが入り、5小葉に見えることも多い。葉縁は重鋸歯となることが多い。花は黄色の5弁花、直径1~1.5㎝、長い柄の先に1個ずつつく。花弁は長さ2.5~5㎜幅が広く、倒心臓形(ハート形)。雄しべは20個、葯は黄色。雌しべ多数。萼片(内萼片)は長さ3~5㎜、5個つき、三角状。その外側の副萼片(外萼片)は5個つき、長さ3~7㎜の葉状。花を上から見ると下の副萼片は垂れ下がってほとんど見えないことが多い。実は偽果と呼ばれ、肥大した花托である。偽果は直径8~12㎜、表面には細毛がまばらにあり、色が白っぽい。偽果の表面につぶ状に並んでいるのは痩果である。痩果の表面にはこぶ状の突起がある。果期には普通、花は見られない。2倍体(2n=14)
 類似種のヤブヘビイチゴチはヘビイチゴより全体に大型で、葉が濃緑色、小葉の先がやや尖り、偽果は大きく、表面が赤く光沢がある。また、痩果の表面も平滑で、光沢がある。ただし花や偽果の大きさがヘビイチゴに近いものもある。12倍体(2n = 84)
 ヘビイチゴとヤブヘビイチゴの雑種は7倍体、8倍体(2n=49,56)であり、アイノコヘビイチゴといい、両者の中間的な形質を示し、偽果も痩果もできない。
[花期] 4~6月
[草丈] 5~10㎝
[生活型] 多年草
[生育場所] 田のあぜ、道端などのやや湿ったところ
[分布] 在来種 日本全土、台湾、韓国、中国、インド、インドネシア、マレーシア
[撮影] 豊田市 05.5.1
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