ハシカグサ
Flora of Mikawa
アカネ科 Rubiaceae ハシカグサ属
中国名 | 薄叶新耳草 bao ye xin er cao |
学 名 | Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta Hedyotis lindleyana Hook. var. hirsuta (L. fil.) Hara |
花 期 | 8~9月 |
高 さ | 地をはう 長さ20~40㎝ |
生活型 | 1年草 |
生育場所 | 山野、木陰 |
分 布 | 在来種 本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、カンボジア、ミャンマー、タイ、ベトナム |
撮 影 | 三ヶ根山 06.9.23 |
茎は柔らかく、地を這って広がり、斜めに立ち上がる。葉は対生し、長さ2~6㎝、幅1~2㎝、卵形~広卵形、両面や縁に軟毛が生える。葉柄基部の左右の托葉が合着して膜状になり、縁は細く裂ける。花は小さく、直径約2㎜、葉脇に2~4個固まってつく。花冠は白色、直径約2㎜の筒状、先が4裂する。雄しべ4個、花冠の内面につき、花糸が短い。雌しべの花柱2個、基部は花盤がとりまく。萼は花冠の裂片より大きく、長い軟毛が生える。痩果は直径約3㎜の球形。
日本海側に分布する萼片に毛がないものは別種のオオハシカグサ。
1年草又は多年草、刺は無く、しばしば平伏し、傷つけるとしばしば悪臭を出し、しばしば肉質、しばしば乾くと黒色になる。束晶(raphide)がある。葉は対生、ダニ室は無い。托葉は有り、葉柄間で、普通、葉柄に融合し、切形~三角形、縁が不規則に切れ込み~剛毛があり、ときに腺がある。花序は腋生、及び/又は頂生と偽腋生、苞は有又は無。花は花柄が無又は有、両性、少なくとも、ときに、2花柱形。咢の拡大部は4(~5)深裂する。花冠は白色、ピンク色、又は紫色、漏斗形~筒形、内側は無毛又は筒部やのど部に絨毛がある。花冠裂片は4(~5)個、蕾では敷石状。雄しべは4(~5)本、普通、花冠ののど部につき、突き出すか又は突き出ない。花糸は短~発達する。葯は基部近くに背着する。子房は2[~4]室、胚珠は各室に数個又はまれに多数又は1個、基部近くに斜上する中軸胎座の上につく。柱頭は2(~4)個、線形、突き出ないか又は突き出る。果実は蒴果、又はまれに非裂開、ほぼ球形、こま形、倒円錐形、卵形、又は2小堅果(dicoccous)、しばしば側部が扁平、上部全体が胞背裂開し、この部分は平坦又はときに短く持ち上がり、嘴になり、革質~膜質、咢の拡大部は宿存する。種子は少数~多数、小さく、円盤形~平凸面形、丸く又はまれに翼があり、ザラつき、凹点がある。胚乳は角質。胚はこん棒形。
世界に約34種があり、主に熱帯アジア、オーストラリアに分布する。
日本、台湾、マレーシア原産。中国名は台湾新耳草 tai wan xin er cao
2 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis ハシカグサ
日本(本州、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、カンボジア、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は薄叶新耳草 bao ye xin er cao
1年草。茎は柔らかく、地を這って広がり、斜めに立ち上がり、長さ20~40㎝。葉は対生し、長さ2~6㎝、幅1~2㎝、卵形~広卵形、両面や縁に軟毛が生える。葉柄基部の左右の托葉が合着して膜状になり、縁は細く裂ける。花は小さく、直径約2㎜、葉脇に2~4個固まってつく。花冠は白色、直径約2㎜の筒状、先が4裂する。雄しべ4個、花冠の内面につき、花糸が短い。雌しべの花柱2個、基部は花盤がとりまく。萼は花冠の裂片より大きく、長い軟毛が生える。痩果は直径約3㎜の球形。花期は8~9月。
2-1 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta ハシカグサ
2-1-1 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta f. glabricalycina (Honda) H.Hara マルミノハシカグサ
synonym Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. glabricalycina (Honda) W.H.Lewis
2-2 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. glabra (Honda) H.Hara オオハシカグサ
synonym Neanotis hondae (H.Hara) W.H.Lewis
2-3 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. yakusimensis (Masam.) W.H.Lewis ヤクシマハシカグサ
Neanotis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=121733
2) )Plants of the World Online | Kew Science
Neanotis
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:34968-1
日本海側に分布する萼片に毛がないものは別種のオオハシカグサ。
ハシカグサ属
family Rubiaceae - genus Neanotis1年草又は多年草、刺は無く、しばしば平伏し、傷つけるとしばしば悪臭を出し、しばしば肉質、しばしば乾くと黒色になる。束晶(raphide)がある。葉は対生、ダニ室は無い。托葉は有り、葉柄間で、普通、葉柄に融合し、切形~三角形、縁が不規則に切れ込み~剛毛があり、ときに腺がある。花序は腋生、及び/又は頂生と偽腋生、苞は有又は無。花は花柄が無又は有、両性、少なくとも、ときに、2花柱形。咢の拡大部は4(~5)深裂する。花冠は白色、ピンク色、又は紫色、漏斗形~筒形、内側は無毛又は筒部やのど部に絨毛がある。花冠裂片は4(~5)個、蕾では敷石状。雄しべは4(~5)本、普通、花冠ののど部につき、突き出すか又は突き出ない。花糸は短~発達する。葯は基部近くに背着する。子房は2[~4]室、胚珠は各室に数個又はまれに多数又は1個、基部近くに斜上する中軸胎座の上につく。柱頭は2(~4)個、線形、突き出ないか又は突き出る。果実は蒴果、又はまれに非裂開、ほぼ球形、こま形、倒円錐形、卵形、又は2小堅果(dicoccous)、しばしば側部が扁平、上部全体が胞背裂開し、この部分は平坦又はときに短く持ち上がり、嘴になり、革質~膜質、咢の拡大部は宿存する。種子は少数~多数、小さく、円盤形~平凸面形、丸く又はまれに翼があり、ザラつき、凹点がある。胚乳は角質。胚はこん棒形。
世界に約34種があり、主に熱帯アジア、オーストラリアに分布する。
ハシカグサ属の主な種
1 Neanotis formosana (Hayata) W.H.Lewis タイワンハシカグサ日本、台湾、マレーシア原産。中国名は台湾新耳草 tai wan xin er cao
2 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis ハシカグサ
日本(本州、四国、九州、沖縄)、朝鮮、中国、台湾、インド、ブータン、ネパール、パキスタン、カンボジア、ミャンマー、タイ、ベトナム原産。中国名は薄叶新耳草 bao ye xin er cao
1年草。茎は柔らかく、地を這って広がり、斜めに立ち上がり、長さ20~40㎝。葉は対生し、長さ2~6㎝、幅1~2㎝、卵形~広卵形、両面や縁に軟毛が生える。葉柄基部の左右の托葉が合着して膜状になり、縁は細く裂ける。花は小さく、直径約2㎜、葉脇に2~4個固まってつく。花冠は白色、直径約2㎜の筒状、先が4裂する。雄しべ4個、花冠の内面につき、花糸が短い。雌しべの花柱2個、基部は花盤がとりまく。萼は花冠の裂片より大きく、長い軟毛が生える。痩果は直径約3㎜の球形。花期は8~9月。
2-1 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta ハシカグサ
2-1-1 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. hirsuta f. glabricalycina (Honda) H.Hara マルミノハシカグサ
synonym Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. glabricalycina (Honda) W.H.Lewis
2-2 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. glabra (Honda) H.Hara オオハシカグサ
synonym Neanotis hondae (H.Hara) W.H.Lewis
2-3 Neanotis hirsuta (L.f.) W.H.Lewis var. yakusimensis (Masam.) W.H.Lewis ヤクシマハシカグサ
参考
1) Flora of ChinaNeanotis
http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=121733
2) )Plants of the World Online | Kew Science
Neanotis
http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:34968-1