ハナチョウジ 花丁字

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Flora of Mikawa

オオバコ科 Plantaginaceae ルッセリア属

別 名 バクチソウ、枝垂れ花火
中国名 炮竹紅 pao zho hong
英 名 fountainbush , firecracker plant , coral plant , coral fountain , coralblow , fountain plant
学 名 Russelia equisetiformis Schldtl. et Cham.
 ハナチョウジの蕾
 ハナチョウジの花
 ハナチョウジの花横
 ハナチョウジの上部の葉
 ハナチョウジの茎
 ハナチョウジ
 ハナチョウジ花序
 ハナチョウジ咢
 ハナチョウジ葉
花 期 5~10月
高 さ 1.2~2.5m
生活型 常緑低木
生育場所 栽培種
分 布 帰化種 メキシコ原産
撮 影 浜松市  18.5..11
ゴマノハクサ科ラッセリア属.の園芸品種。メキシコ原産の常緑低木。ラッセリア属はハナチョウジ属ともいわれる。
 高さ1.2~1.5m、多数の枝を出し、枝が弓状に曲がり、葉は落葉性、小さい。枝は下部では輪生、上部では対生、広がる。茎は緑色、無毛、角(かど)が4~12個あり、角の上に明瞭なうねがあり、その間に条線がある。茎の上部は非常に細く、節間は長さ5~7㎝。下部の葉は3~6個、輪生、卵形~楕円形、鋭形、大きな葉は1又は少数の大きな歯を両サイドにもち、長さ8.5~15㎜×幅6~9㎜。上部の葉は小さく、対生、線形、全縁、両面とも無毛、少数の円形の樹脂状の点をもち、葉脈は不明瞭。歯柄は長さ3~4㎜、しばしば、葉が落ちるときに伏して残る。花序は植物の頂部付近につき、対生又は輪生、花が1~2個つく。小苞は小さく、線形、少数の樹脂状の点をもつ。花序柄は長さ3~4㎝、花柄は長さ1~1.5㎝、両方とも細く、無毛。咢片は広卵形、鋭形又は微突形、長さ2~3㎜、無毛、樹枝状の点は無く、広がらない。花冠は赤色、長さ1.5~2.5㎝、外面は無毛、側裂片は深いノッチがあり、3個の腹側の裂片は背側の裂片とほぼ同長。雄しべは18個以下、長さ20㎜以下、花冠筒部の口部まで広がり、花糸に毛は無い。葯は球形、開出又はやや垂れ下がる。仮雄しべは非常に短い(0.5~0.7㎜)。雌しべは長さ18㎜。花柱は微突頭。蒴果は球形、直径3~6㎜、蒴果の下1/3を咢が被う。宿存する花柱は長さ15㎜以下。種子は小さく、楕円形、いぼ状、淡褐色、蒴果を満たすように間に白色の毛がある。花期は5~10月。

ルッセリア属(ハナチョウジ属)

  family: Plantaginaceae - genus Russelia

 多年草、亜低木、低木状、直立又は枝が先で前に曲がり、よじ登り又は地を這うものもある。茎は長さ0.5~6m、基部で直径1㎝以下。枝が多いもの、少ないものがある。根は広範囲ではない。地面に触れると不定根が節から生じる。茎は基部でやや木質になり、上部は草質、少なくとも基部では円柱形又は様々な角(かど)があり、ほとんどの種で節間に縦にうねが伸びる。角の上のうねは狭く、不明瞭(R. coccinea)、又は広くて明瞭((R. obtusata)、R. tetrapteraは角が伸びたような翼がある。角の間は凸面又は平ら、条線は無又は有、有毛又は無毛。葉は対生又は輪生、質が薄く膜質又は厚く、革質、生えは無又は有、托葉は無く、落葉( R. equisetiformis)。葉身は卵状披針形~頭披針形~円形、先は尖鋭形、鋭形、鈍形、基部は楔形、鈍形、切形、心形、縁は全縁(4種)、鋸歯縁、歯状、円鋸歯又は深く切れ込む。主脈は多少、上面でくぼみ、多少、下面で目立ち、細脈は網状。葉の毛は無毛又は様々な毛があり、樹脂腺点は有又は無。毛は単細胞又は多細胞、まばら又は多数、長く (1.6㎜, R. pubescens)又は短い (0.02~ 0.05㎜, R. obtusata)、真っすぐ (R. rotundifolia)又は絡み合う (R. villosa)。茎の毛は主に角の上にあり (R. maculosa)、主に角の間にあり (R. villosa)、茎全体にある(R. retrorsa).。R. retrorsaの角の上の毛は基部が膨れ、ときに目立つタコ状になる。葉の毛は上面、下面のいずれか又は両面にあり、R. rotundifoliaでは主に下面の脈上にある。R. retrorsaは葉の上面の脈の間にある。 R. villosa. では脈上と脈間にある。葉柄は無 (R. rotundifolia)又は長さ8㎜以下 (R. polyedra)、無毛又は有毛、樹脂腺点は有又は無。茎の角上のうねは葉柄の側に数㎜伸びる。普通、毛のように細い線が節を横切って葉柄の基部で結合する。葉が落ちると、葉柄の基部が茎に密着して残る。花序は腋生、茎の上又は花のつく枝の葉腋から1~3個生じる。花のつく枝の葉(苞)は先で徐々に小さくなり又は全体にかなり小さくなる。R. rugosa,では花序柄が無く、R. equisetiformisでは花序柄が長さ4㎝以下、小型又は広がり、花が少数~多数つく。花は単純又は複合の二出集散花序(集散花序)につく。花柄は普通、細い。花序柄と花柄は無毛又は有毛、樹脂腺点は有又は無。花序の小苞は線形又は披針形、柄が無く、普通、毛があり、ときに樹脂腺点がある。咢は宿存し、基部まで5全裂し、裂片は卵形、卵状披針形又は披針形、先は鋭形、尖鋭形、錐状、尖頭形、又は微突形、縁は普通、膜質、無毛又は背側が有毛、ときに中脈や縁だけにあり、樹脂腺点は有又は無。花冠は普通、赤色だが、サクランボ色、まだらな赤色、ピンク色、白色もある。雄しべは4本、2強雄しべ、1又は2㎜、2本が長い。花糸は花筒の基部の上につく、長雄しべは短雄しべのわずかに上につく。雄しべのつく近くの筒部の内面にある毛に似た毛が、花糸の基部にしばしばつく。葯はほぼ球形又は楕円形、開出。R. equisetiformis,以外の全ての種に長さ1~2㎜の短い仮雄しべがあり、葯がない。R. equisetiformisの仮雄しべは長さ8㎜、短い不稔の葯を1個もつ。雌しべは花冠筒部より短い。柱頭は分裂しない。子房は2室、各室に大きな胎座をもつ。胚珠は多数、倒生(anatropous.)。果実は蒴果、球形又は卵形、無毛、 胞間裂開。咢は宿存し、普通、蒴果より短く、ときにほとんど同じ長さになる (R. coccinea)。

 世界に約50種あり、熱帯アメリカに分布する。

ルッセリア属の主な種と園芸品種

1 Russelia equisetiformis Schldtl. et Cham. ハナチョウジ 花丁字
  synonym Russelia juncea Zucc.
 メキシコ原産。英名はfountainbush , firecracker plant , coral plant , coral fountain , coralblow , fountain plant
 高さ1.2~1.5m、多数の枝を出し、枝が弓状に曲がり、葉は落葉性、小さい。枝は下部では輪生、上部では対生、広がる。茎は緑色、無毛、角(かど)が4~12個あり、角の上に明瞭なうねがあり、その間に条線がある。茎の上部は非常に細く、節間は長さ5~7㎝。下部の葉は3~6個、輪生、卵形~楕円形、鋭形、大きな葉は1又は少数の大きな歯を両サイドにもち、長さ8.5~15㎜×幅6~9㎜。上部の葉は小さく、対生、線形、全縁、両面とも無毛、少数の円形の樹脂状の点をもち、葉脈は不明瞭。歯柄は長さ3~4㎜、しばしば、葉が落ちるときに伏して残る。花序は植物の頂部付近につき、対生又は輪生、花が1~2個つく。小苞は小さく、線形、少数の樹脂状の点をもつ。花序柄は長さ3~4㎝、花柄は長さ1~1.5㎝、両方とも細く、無毛。咢片は広卵形、鋭形又は微突形、長さ2~3㎜、無毛、樹枝状の点は無く、広がらない。花冠は赤色、長さ1.5~2.5㎝、外面は無毛、側裂片は深いノッチがあり、3個の腹側の裂片は背側の裂片とほぼ同長。雄しべは18個以下、長さ20㎜以下、花冠筒部の口部まで広がり、花糸に毛は無い。葯は球形、開出又はやや垂れ下がる。仮雄しべは非常に短い(0.5~0.7㎜)。雌しべは長さ18㎜。花柱は微突頭。蒴果は球形、直径3~6㎜、蒴果の下1/3を咢が被う。宿存する花柱は長さ15㎜以下。種子は小さく、楕円形、いぼ状、淡褐色、蒴果を満たすように間に白色の毛がある。花期は5~10月。
品種)'Burncoose' , 'Lemon Falls'

2 Russelia sarmentosa Jacq.
 メキシコ、グアテマラ原産。英名はred firecracker plant , red rocket russelia , leafy coral blow
 低木、高さ0.5~1.2(1.5)m、枝は広がる。葉は対生、卵形、長さ7㎝×幅4㎝以下、縁は歯状。茎は弓状に間借り、腋生の集散花序に花を束生し、花はやや下向きにつく。花冠は深紅色、筒形、長さ3㎝以下。花期は晩春~秋。
品種) Peter's Komet , 'Peters Red Comet'

3 Russelia ×lemoinei Burgerstein & F. Abel
   Russelia equisetiformis x Russelia sarmentosa

参考

1) GRIN
 Russelia  
https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=10602
2) v.29:no.4 (1957) - Monograph of the genus Russelia
 Monograph of the genus Russelia (Scrophulariaceae)  
https://www.biodiversitylibrary.org/item/19921#page/12/mode/1up
3) Flora of North America
 Russelia  
http://luirig.altervista.org/flora/taxa/floranam.php?genere=Russelia
4)University of Florida; IFAS Extension
 Russelia equisetiformis1  
http://hort.ifas.ufl.edu/shrubs/RUSEQUA.PDF
5)Russelia equisetiformis in Global Plants on JSTOR
 Russelia equisetiformis  
https://plants.jstor.org/compilation/Russelia.equisetiformis
6)Plant Finder - Missouri Botanical Garden
 Russelia equisetiformis  
http://www.missouribotanicalgarden.org/PlantFinder/PlantFinderDetails.aspx?kempercode=a544
7) Full text of "Monograph of the genus Russelia (Scrophulariaceae)"  
https://archive.org/stream/monographofgenus294carl/monographofgenus294carl_djvu.txt