ハクチョウゲ 白丁花

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Flora of Mikawa

アカネ科  Rubiaceae ハクチョウゲ属

中国名 六月雪 liu yue xue
学 名 Serissa japonica (Thunb.) Thunb.
Serissa foetida (L. f.) Lam
ハクチョウゲの蕾
ハクチョウゲの花
ハクチョウゲの花横
ハクチョウゲの幹
ハクチョウゲ
ハクチョウゲの葉
花 期 4~10月
高 さ 60~90㎝
生活型 小低木
生育場所 栽培種
分 布 外来種  中国、台湾
撮 影 西尾市  20.5.15
ハクチョウゲはアカネ科ハクチョウゲ属の観賞用の栽培種。
 小低木、高さ60~90㎝、おそらく常緑。枝は弱く平らになるか円柱形、微軟毛~絨毛又は、葉柄間の線に微細剛毛~ときに均一な微軟毛が全体にある。 葉はほぼ無柄又は長さ2㎜以下の葉柄をもち、無毛又は微軟毛~微絨毛がある。葉身は乾き、革質~硬い紙質、卵形~倒披針形、楕円形、楕円状長円形、又は披針形、長さ0.6~2.2㎝×幅0.3~0.6㎝。両面は無毛~微細剛毛があるか又は主脈~全体に微絨毛があり、しばしば上面に光沢があり、基部は鈍形~鋭形、先は鋭形~鈍形~尖鋭形、2次脈は2~4対。托葉は長さ0.5~2㎜、微軟毛~微絨毛があり、切形~三角形、長さ0.5~4㎜の剛毛をもつ。花は1~数個。苞は狭三角形~へら形、長さ1~6㎜、無毛~微絨毛があり、鋭形、縁は全縁~縁毛~微細剛毛がある。咢は無毛~微軟毛~微細剛毛がある。子房部分は倒円錐形、長さ1~1.5㎜。拡大部は基本的に基部まで分裂する。裂片は狭三角形~披針形~線形、長さ1~5㎜、全縁~繊毛~剛毛がある。花冠の外側は無毛~微軟毛~微絨毛がある。花冠筒部は長さ4~8㎜。花冠裂片は狭三角形~卵形、長さ2~2.5㎜。核果は長さ2~3㎜。 核は長さ2~2.5㎜。花期は4~10月。果期は6~11月。
品種) 'Ahiro Pink' , 'Cherry Blossom' , 'Crassiramea'=. 'Dancyouge'=var. crassiramea ダンチョウゲ , 'Flore Pleno' (d) , 'Improved' , 'Kyoto' , 'Mount Fuji' , 'Pink' , 'Pink Mystic' , 'Sapporo' , 'Variegata'フイリハクチョウゲ , 'Variegated Pink' , 'White Snow'

ハクチョウゲ属

  family Rubiaceae - genus Serissa

 小低木、普通、多数、分枝し、刺は無く、傷つけると臭く、普通、短いシュートをもつ。針状の結晶(raphides)がある。葉は対生、しばしば密集し、輪生に見え、十字になり、ダニ室は無い。托葉は宿存し、葉柄間で、しばしば葉柄に融合し、通常、三角形~切形、1~8本の剛毛をもつ。花序は主茎に頂生及び/又は腋生の短シュートに頂生して腋生に見え、頭花と数個の花又は1花に減り、無柄、苞がある。花は無柄又はほぼ無柄、両性、二形花柱(distylous)。咢の拡大部は基本的に基部まで4~6裂し、蕾では敷石状に重なり、縁はときに細かく縮れる。雄しべは4~6本、花冠筒部の上部につく、突き出ないか又は突き出る。花糸は短~発達する。葯は基部近くに背着。子房は2室、胚珠は各室に1個、直立、基部につく。柱頭は2裂、突き出ないか又は突き出る。果実は核果又は遅発性の蒴果状、倒円錐形~倒卵形、革質~乾いて見え、のろのろ胞間裂開し、その後、先まで胞背裂開し、咢の拡大部は宿存し、しばしば大きくなり、刺状になる。小堅果は2個、1室、各室に1種子、長円形~倒卵形、縦に密にうねがある。
 世界に1(又は2)種あり、中国、台湾に分布する。

ハクチョウゲ属の主な種と園芸品種

1 Serissa japonica (Thunb.) Thunb.  ハクチョウゲ  白丁花
  synonym Serissa foetida (L. f.) Lam.
 中国、台湾原産。中国名は六月雪 liu yue xue
 小低木、高さ60~90㎝、おそらく常緑。枝は弱く平らになるか円柱形、微軟毛~絨毛又は、葉柄間の線に微細剛毛~ときに均一な微軟毛が全体にある。 葉はほぼ無柄又は長さ2㎜以下の葉柄をもち、無毛又は微軟毛~微絨毛がある。葉身は乾き、革質~硬い紙質、卵形~倒披針形、楕円形、楕円状長円形、又は披針形、長さ0.6~2.2㎝×幅0.3~0.6㎝。両面は無毛~微細剛毛があるか又は主脈~全体に微絨毛があり、しばしば上面に光沢があり、基部は鈍形~鋭形、先は鋭形~鈍形~尖鋭形、2次脈は2~4対。托葉は長さ0.5~2㎜、微軟毛~微絨毛があり、切形~三角形、長さ0.5~4㎜の剛毛をもつ。花は1~数個。苞は狭三角形~へら形、長さ1~6㎜、無毛~微絨毛があり、鋭形、縁は全縁~縁毛~微細剛毛がある。咢は無毛~微軟毛~微細剛毛がある。子房部分は倒円錐形、長さ1~1.5㎜。拡大部は基本的に基部まで分裂する。裂片は狭三角形~披針形~線形、長さ1~5㎜、全縁~繊毛~剛毛がある。花冠の外側は無毛~微軟毛~微絨毛がある。花冠筒部は長さ4~8㎜。花冠裂片は狭三角形~卵形、長さ2~2.5㎜。核果は長さ2~3㎜。 核は長さ2~2.5㎜。花期は4~10月。果期は6~11月。
品種) 'Ahiro Pink' , 'Cherry Blossom' , 'Crassiramea'=. 'Dancyouge'=var. crassiramea ダンチョウゲ , 'Flore Pleno' (d) , 'Improved' , 'Kyoto' , 'Mount Fuji' , 'Pink' , 'Pink Mystic' , 'Sapporo' , 'Variegata'フイリハクチョウゲ , 'Variegated Pink' , 'White Snow'  

2 Serissa serissoides (DC.) Druce  シナハクチョウゲ 標準
 中国、台湾原産。中国名は白马骨 bai ma gu
 別種とされていたが、現在はSerissa japonica のsynonymとされている。

参考

1) Flora of China
 Serissa
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=130169
2) Flora of Pakistan
 Serissa
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=5&taxon_id=130169
3) GRIN
 Serissa
 http://www.tn-grin.nat.tn/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=11089
4)Plants of the World Online | Kew Science
 Serissa
 http://powo.science.kew.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:35337-1