ゴロツキアザミ  破落戸薊
[別名] コットンシスル、スコティッシュシスル
[中国名]

大翅蓟 da chi ji

[英名] cotton thistle, giant thistle , heraldic thistle , Scotch thistle , Scottish thistle , woolly thistle
[学名] Onopordum acanthium L.
キク科 Asteraceae  オオヒレアザミ属
三河の植物観察
ゴロツキアザミの花序
ゴロツキアザミの蕾
ゴロツキアザミの花
ゴロツキアザミの茎
ゴロツキアザミ
ゴロツキアザミ葉
  ヨーロッパでは花盤の若いときにアーティチョークのように食べる。また、 観賞用にも栽培される。和名の由来はOnopordum はろ馬の屁の意、Acanthium は刺の意であり、和名に訳せばヘアザミとなるが、遠慮して、毛むくじゃらの握りこぶしのような頭花であるので、 ごろつきに見立てたとされている。
 日本では三重県三重郡楠町の紡績工場と関係のある場所で1965年7月3日に太田久次さんが採集した記録がある。
 2年草。茎は高さ30~150(200)[50~400]㎝、 茎は直立し、上部でよく分枝し、丈夫で、無毛又はクモ毛があり、翼は幅2~5㎝[幅15㎜以下]、三角形の刺又は歯があり、刺は黄褐色、長さ5㎜以下。葉は無毛又はまばらにクモ毛~密に羊毛状の毛がある。下面は毛があり、白色、基部は茎に沿下して、翼状となる。翼には開出した不揃いの歯牙がある。根生葉は楕円形~広卵形、長さ10~30[10~60]㎝×幅4~15㎝、羽状に分裂又は不等の三角形の歯をもち、歯や裂片の先には黄褐色の刺がある。中間と上部の茎葉は無柄、狭楕円形~倒披針形、 上部ほど次第に小さくなる。枝先に1個の大きな頭状花をつける。花盤には多くの浅い凹みがあり、その凹みに小花がつく。総苞は球形~卵形、直径約5㎝[2㎝]、クモ毛があり、無毛になる。総苞片は外面に腺点があり、縁毛がある。外側及び中間の総苞片は卵状槍形~披針状槍形、長さ1.7~1.8㎝×幅0.4~0.5㎝、革質、先は狭くなり、鋭く尖り刺が開出~反曲する。内側の総苞片は披針形~線形、長さ2~3㎝×幅約0.3㎝、真っすぐ、先は尖鋭状槍形[総苞片線形、基部は幅2~2.5㎜]。花冠は紫赤色~ピンク色、長さ約[19]24㎜、筒部は長さ約[10~11]12㎜。痩果は灰黒色~灰色、倒卵形~狭楕円形、長さ約(4)6㎜、3うねがあり、横しわがあり、先の縁は目立たない。冠毛は帯赤色の剛毛状、長さ[5~6]12㎜以下、長さが不揃いで、微細鋸歯があり、下部は合着して冠状となる。花期と果期は6~9月。2n = 34。[]内はFlora of North America。
[花期] 6~9月
[草丈] 30~150(200)㎝
[生活型] 2年草
[生育場所] 山の斜面、荒地、栽培
[分布] 外来種  ヨーロッパ、アジア西部、アフリカ(アルジェリア)原産
[撮影] イタリア(フィレンツェ)  19.5.26

 オオヒレアザミ属

  family Asteraceae - genus Onopordum

 2年草、高さ50~400+㎝、粗く、刺がある。茎は普通、直立、±分枝し、刺のある翼がある。葉は根生葉と茎葉、葉柄は有、翼があり(根生葉)、又は無(茎葉)。葉身は基部が狭くなり、縁は羽状浅裂又は分裂、歯があり、歯や裂片の先端に丈夫な刺がある。頭花は筒状小花のみ(discoid)、単生又は散房花序状につく(頭花の柄は無又は刺のある翼がある)。総苞は半球形~卵形~球形。総苞片は多数、8~10列につき、線形~卵形、全縁、硬い刺に向かって狭くなる。中と外総苞片はしばしば開出又は反曲する。花托は帯r多又は凸面、パレアは無く、剛毛はなく、ハチの巣状、先に縁飾りのある穴をもつ。小花は多数、花冠は白色又は紫色、放射相称又は弱く、左右相称、筒部は細く、のど部は円筒形又は狭ゴブレット形、裂片は線形。葯の基部は尖った尾状、先の付属体は錐形。花柱は分枝し、融合ぶぶんは節にびさいな毛があり、長く、円筒形、小さなパピラがある。分離部分は小さい。痩果は±円筒形、4~5角(かど)があり、普通、±横方向に粗くなり、無毛、付着痕が基部にある。冠毛は輪になって落ち、多数の刺又は羽毛状の剛毛からなり、基部が合着する。 x = 17。
 世界に25~60種あり、ユーラシアに分布する。


 オオヒレアザミ属の主な種。

 1  Onopordum acanthium L.  ゴロツキアザミ
 ヨーロッパ、アジア西部、アフリカ(アルジェリア)原産。英名はcotton thistle, giant thistle , heraldic thistle , Scotch thistle , Scottish thistle , woolly thistle 。中国名は大翅蓟 da chi ji
 日本では三重県三重郡楠町の紡績工場と関係のある場所で1965年7月3日に太田久次さんが採集した記録がある。
 2年草。茎は高さ30~150(200)[50~400]㎝、 茎は直立し、上部でよく分枝し、丈夫で、無毛又はクモ毛があり、翼は幅2~5㎝[幅15㎜以下]、三角形の刺又は歯があり、刺は黄褐色、長さ5㎜以下。葉は無毛又はまばらにクモ毛~密に羊毛状の毛がある。下面は毛があり、白色、基部は茎に沿下して、翼状となる。翼には開出した不揃いの歯牙がある。根生葉は楕円形~広卵形、長さ10~30[10~60]㎝×幅4~15㎝、羽状に分裂又は不等の三角形の歯をもち、歯や裂片の先には黄褐色の刺がある。中間と上部の茎葉は無柄、狭楕円形~倒披針形、 上部ほど次第に小さくなる。枝先に1個の大きな頭状花をつける。花盤には多くの浅い凹みがあり、その凹みに小花がつく。総苞は球形~卵形、直径約5㎝[2㎝]、クモ毛があり、無毛になる。総苞片は外面に腺点があり、縁毛がある。外側及び中間の総苞片は卵状槍形~披針状槍形、長さ1.7~1.8㎝×幅0.4~0.5㎝、革質、先は狭くなり、鋭く尖り刺が開出~反曲する。内側の総苞片は披針形~線形、長さ2~3㎝×幅約0.3㎝、真っすぐ、先は尖鋭状槍形[総苞片線形、基部は幅2~2.5㎜]。花冠は紫赤色~ピンク色、長さ約[19]24㎜、筒部は長さ約[10~11]12㎜。痩果は灰黒色~灰色、倒卵形~狭楕円形、長さ約[4]6㎜、3うねがあり、横しわがあり、先の縁は目立たない。冠毛は帯赤色の剛毛状、長さ[5~6]12㎜以下、長さが不揃いで、微細鋸歯があり、下部は合着して冠状となる。花期と果期は6~ 9月。2n = 34。[]内はFlora of North America。
 ヨーロッパでは花盤の若いときにアーティチョークのように食べる。また、 観賞用にも栽培される。 和名の由来はOnopordum はろ馬の屁の意、Acanthium は刺の意であり、和名に訳せばヘアザミとなるが、遠慮して、毛むくじゃらの握りこぶしのような頭花であるので、 ごろつきに見立てたとされている。

 2  Onopordum illyricum L.  オニウロコアザミ
 ヨーロッパ南部~南西部、アジア西部原産。英名はIllyrian thistle, Onopordum illyricum。オースラリアに帰化し、日本にも帰化している。
 高さ50~250㎝、全体に灰色の綿毛がある。茎には幅0.5~2㎝の翼がある。葉は長さ10~50㎝、縁は浅く~深く1~2回羽状羽状中裂し、裂片は8~10対、三角形。頭花はほとんど枝先に単生。総苞は直径3~6㎝(刺を除いて)、±球形、基部は切形~凹面。総苞片は披針形~卵形、基部は幅3~8㎜、無毛又は± クモ毛があり、刺は長さ5㎜以下。花冠は紫色、長さ25~35㎜。痩果は長さ4~5㎜。冠毛は多数、帯白色の羽毛状剛毛、長さ10~12㎜。2n = 34 (France)。花期は6~8月。

 参考

1) Flora of China
 Cirsiums 45種
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=107139
 Onopordum
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=122941
2) Flora of North America
  Cirsiums
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=107139
 Onopordum
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=1&taxon_id=122941
3) The Jepson Herbarium
 Cirsium arvense
 http://ucjeps.berkeley.edu/eflora/eflora_display.php?tid=2102
4) GRIN
  Cirsiumss 1-68
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=2626
5) 国立科学博物館
  日本のあざみ
  https://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/azami/index.html
 一覧表
  https://www.kahaku.go.jp/research/db/botany/azami/list.html?word=all
 学術出版物 植物学
  https://www.kahaku.go.jp/research/publication/botany.html
  第40巻 第2号、第39巻第3号、第38巻 第1号、第37巻 第1号、第35巻 第4号、第35巻 第1号、第34巻 第4号
6) 60周年記念講演要旨 門田 裕一:アシウアザミとジャクエツアザミ(新称)
 http://phytogeogratax.main.jp/site/wp-content/uploads/2018/02/JPT60_1_5.pdf
7) Cirsium hosokawae in Digital Flora of Taiwan @ efloras.org
 Cirsium hosokawae Kitam.,
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=100&taxon_id=242412660
8)新帰化植物,オオヤナギアザミ(新称)福島県いわき市から見つかる(門田裕一)
 Journal of Japanese Botany Vol. 74 No. 4
 http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_074_257_259.pdf
9) 深圳植物志
 湖北蓟
 http://fsz.eflora.cn/fsz/Cirsium%20hupehense
10)上野達也:絶滅危惧種コイブキアザミ(キク科)の現況
 http://phytogeogratax.main.jp/site/wp-content/uploads/2018/02/JPT58_2_123.pdf
11) 日本植物分類学会第8 回仙台大会公開シンポジウム講演記録
 東北地方のアザミーナンプアザミを巡る問題点一門田裕一
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunrui/10/1/10_KJ00006159260/_pdf/-char/ja
12) Cabbage Thistle, Cirsium oleraceum - Flowers - NatureGate
 Cabbage Thistle
 http://www.luontoportti.com/suomi/en/kukkakasvit/cabbage-thistle
13)April2006 Journal of Japanese Botany Vol. 81 No. 2 p121
 テマリフジアザミ一白山産フジアザミの一型(高橋秀男)
 http://www.jjbotany.com/pdf/JJB_081_121_123.pdf
14) アザミ観察記
  http://cirsium.iinaa.net/Azami/azami_guan_cha_ji.html
 アザミ一覧表
  http://cirsium.iinaa.net/Azami/Thistle.html
15)A taxonomic revision of the genus Cirsium Mill. sect. Cirsium(Asteraceae) in Turkey
 https://www.researchgate.net/publication/305459229_A_taxonomic_revision
  _of_the_genus_Cirsium_Mill_sect_CirsiumAsteraceae_Cardueae_in_Turkey
16)Bull. Natl. Mus. Nat. Sci., Ser. B, 40(2), pp. 73–94, May 22, 2014
  Taxonomic Studies of Cirsium (Asteraceae) in Japan XXV.
    Identity of Cirsium nipponicum (Maxim.) Makino and Two New Species
   from Tohoku District, Northern Japan
  https://www.kahaku.go.jp/research/publication/botany/
   download/40_2/BNMNS_B40-2_73-94.pdf
17) AgroAtlas - Weeds - Cirsium setosum (Willd.) Bess. - Bristly Thistle.
   Cirsium setosum (Willd.) Bess. - Bristly Thistle
  http://www.agroatlas.ru/en/content/weeds/Cirsium_setosum/
18) 植物分類・地理 - 東京大学
  日本植物分類学会が1932〜2001年にかけて発刊した「植物分類・地理」のPDFアーカイブ
   http://jboli.c.u-tokyo.ac.jp/~jsps/
  Acta Phytotax.Geobot.41 : 169 −187 (1990)
   アジアのキク科植物4 北村四郎
   P172 Breea segeta Bunge)Kitamura
   https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunruichiri/41/4-6/41_KJ00001078690/_pdf

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