ゲッケイジュ  月桂樹
別名] ローリエ、ローレル
[中国名] 月桂 yue gui
[英名] bay , bay laurel , bay-leaf laurel , Grecian laurel , laurel , sweet bay
[学名] Laurus nobilis L.
クスノキ科 Lauraceae  ゲッケイジュ属
三河の植物観察
ゲッケイジュの花序3
ゲッケイジュの花序
ゲッケイジュの花序2
ゲッケイジュの花
ゲッケイジュの花2
ゲッケイジュ
ゲッケイジュ葉表
ゲッケイジュ葉裏
 ゲッケイジュはクスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木。庭木、公園樹として広く栽培され、葉には芳香があり、香辛料のローリエとして使われる。
 常緑低木状又は小高木、高さ約7m(12m以下)、雌雄異株。樹皮は平滑、黒褐色。小枝は円柱形、線条があり、若い部分に微軟毛があるか又は全体が類無毛。葉は芳香があり、互生し、葉柄は新鮮なとき紫赤色、長さ0.7~1㎝、まばらに微軟毛があるか又は類無毛、上面に溝がある。葉身は下面が帯緑色、上面は暗緑色、長楕円形又は長楕円状披針形~楕円形、長さ4~13㎝×幅1.5~4.5㎝、革質、両面とも無毛、側脈は10~12対、縁近くで曲がって連結し、中脈は両面に盛り上がり、網状脈は両面とも±明瞭、小穴があり、基部は楔形、縁はわずかに波打ち、先は鋭形又は尖鋭形。短い総状花序の上に1~3個の散形花序が束生し、球形になる。総苞片は長さ約5㎜、類円形、外側は無毛、内側には絹毛がある。花序柄は長さ約5㎜(7㎜以下)、まばらに微軟毛があるか又は類無毛。雄花は各散形花序に5個つき、緑色、小さく、花柄は約2㎜、軟毛がある。花被は長さ3~4㎜、花被の筒部は短く、外側に密に軟毛がある。花被片は4個、広倒卵形、又は類円形、両面に伏した絨毛がある。稔性の雄しべは普通、(8~)12個、3輪につく。1番目の輪の花糸は腺がないが、2番目と3番目の輪の花糸は中間部分に2個の腎形の腺をもつ。葯は楕円形、2室、内向き。子房は下位。雌花は仮雄しべが4個、子房は1室。花柱は短い。柱頭はわずかに広がり、鈍い三角形。果実は液果、長さ1.3~1.5㎝×幅0.6~1.3㎝、熟すと暗紫色(黒色)、狭楕円形~広楕円形。花期は3~5月。果期は6~9月。
[花期] 3~5月
[樹高] 7~12(15)m
[生活型] 常緑小高木
[生育場所] 栽培種
[分布] 帰化種 地中海沿岸原産
[撮影] 豊橋市    15.4.11

 ゲッケイジュ属

  Family Lauraceae - genus Laurus

 高木常緑、小さい。雌雄異株。葉は芳香があり、常緑、互生。葉身は革質、羽状脈。花は単性、腋生の花序柄のある散形花序につき、開花前は4個のX字形の総苞片に包まれ、腋生、常に対につき、短い総状花序上に1又は3個、束生する。花被の筒部は短く、花被片は4個、ほぼ等形。雄花は雄しべが8~14個、普通12個、3(~4)輪につく。1番目の輪の花糸は長く、2番目と3番目の輪の花糸は中間部分の両側に2個の腎形の有柄の腺をもつ。まれに、最も外側の列の花糸には腺が無い。葯は2室、室は内向き。子房は下位。雌花は仮雄しべ4個、花被片に互生する。各花糸は2個の無柄の腺をもち、先の腺の間は披針形の舌状。子房は1室。花柱は短い。柱頭はわずかに広がり、鈍い三角形、1胚珠。果実は液果、卵形、ほとんど大きくならない咢筒の上につく。果皮は単層。
 世界に3種(2種)があり、マカロネシアと地中海沿岸に分布する。


 ゲッケイジュ属の主な種と園芸品種

 1  Laurus nobilis L.  ゲッケイジュ 月桂樹
 地中海沿岸原産。英名はbay , bay laurel , bay-leaf laurel , Grecian laurel , laurel , sweet bay。中国名は月桂 yue gui
 常緑低木状又は小高木、高さ約7m(12m以下)、雌雄異株。樹皮は平滑、黒褐色。小枝は円柱形、線条があり、若い部分に微軟毛があるか又は全体が類無毛。葉は芳香があり、互生し、葉柄は新鮮なとき紫赤色、長さ0.7~1㎝、まばらに微軟毛があるか又は類無毛、上面に溝がある。葉身は下面が帯緑色、上面は暗緑色、長楕円形又は長楕円状披針形~楕円形、長さ4~13㎝×幅1.5~4.5㎝、革質、両面とも無毛、側脈は10~12対、縁近くで曲がって連結し、中脈は両面に盛り上がり、網状脈は両面とも±明瞭、小穴があり、基部は楔形、縁はわずかに波打ち、先は鋭形又は尖鋭形。短い総状花序の上に1~3個の散形花序が束生し、球形になる。総苞片は長さ約5㎜、類円形、外側は無毛、内側には絹毛がある。花序柄は長さ約5㎜(7㎜以下)、まばらに微軟毛があるか又は類無毛。雄花は各散形花序に5個つき、緑色、小さく、花柄は約2㎜、軟毛がある。花被は長さ3~4㎜、花被の筒部は短く、外側に密に軟毛がある。花被片は4個、広倒卵形、又は類円形、両面に伏した絨毛がある。稔性の雄しべは普通、(8~)12個、3輪につく。1番目の輪の花糸は腺がないが、2番目と3番目の輪の花糸は中間部分に2個の腎形の腺をもつ。葯は楕円形、2室、内向き。子房は下位。雌花は仮雄しべが4個、子房は1室。花柱は短い。柱頭はわずかに広がり、鈍い三角形。果実は液果、長さ1.3~1.5㎝×幅0.6~1.3㎝、熟すと暗紫色(黒色)、狭楕円形~広楕円形。花期は3~5月。果期は6~9月。
品種) 'Angustifolia'(柳葉ゲッケイジュ) , 'Aurea'(黄色葉) , clipped pyramid , 'Crispa' , 'Galan' (PBR) , 'Laciniata' , 'Monem' , Sicilian Sunshine™ , 'Sunspot' (v) , Variegated (v) クリーム色の斑入り

 2  Laurus azorica (Seub.) Franco
 マカロネシア(アゾレス諸島、マデイラ諸島、カナリア諸島)原産。英名はAzores laurel , Macaronesian laurel。
 マデイラ諸島とカナリア諸島に自生するLaurus novocanariensisと、アゾレス諸島だけに自生が限られるLaurus azoricaに分ける説もある(2004)。
 非常に大きく、高い、強健な円錐形の高木、ときに高さ10~18mになる。雌雄異株。葉は光沢のある暗緑色、広卵形長さ7~14㎝×幅4~8㎝、全縁。花は葉腋に対につき、芳香があり、クリーム白色、直径約1㎝。果実は黒色の液果、長さ約1~2㎝。

 3  Laurus novocanariensis Rivas Mart., Lousa, Fern.Prieto, E.Diaz, J.C.Costa & C.Aguiar
 マカロネシア(マデイラ諸島、カナリア諸島)原産。英名はCanary Laurel。
 2004年にLaurus azorica から分けられた。Laurus azoricaに含める見解も残る。
 高木、高さ20m以下、常緑、多数、分枝する。幹と枝は緑色~灰色。芽は褐色。、葉は互生、披針形、長さ5~17㎝、革質、光沢のある濃緑色、刺と側脈の腋に小さな腺をもち、ゲッケイジュの強い香りがある。花は芳香があり、クリーム白色。果実はオリーブに似た卵形の液果、長さ1~1.5㎝、未熟だと緑色、熟すと黒色になる。花期は11~4月。

 4  その他
品種) 'Dunloe Castle' , 'Saratoga'


 参考

1) Flora of China
 Laurus
 http://www.efloras.org/florataxon.aspx?flora_id=2&taxon_id=117749
2)Flora of Zimbabwe: Cultivated plants: genus page: Laurus
  Laurus
 https://www.zimbabweflora.co.zw/cult/genus.php?genus_id=1792
3) Flora of New Zealand | Taxon Profile | Laurus nobilis - NZ Flora
 Laurus nobilis L.
 http://www.nzflora.info/factsheet/Taxon/Laurus-nobilis.html
4) GRIN
  Laurus
 https://npgsweb.ars-grin.gov/gringlobal/taxonomygenus.aspx?id=6564

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