ガザニア
[別名] ジャノメクンショウギク、クンショウギク
[英名] treasure flower , gazania , gazania group
[学名] Gazania rigens (L.) Gaertn.
Gazania ssp.
Gazania hybrid
キク科  Asteraceae   ガザニア属(クンショウギク属)
三河の植物観察
ガザニアの花
ガザニアの花2
ガザニアの花裏
ガザニアの総苞
ガザニアの総苞片
ガザニアの葉
ガザニア
ガザニア中心小花
ガザニア葉裏
ガザニア葉裏2
 ガザニア属の園芸種の総称。ガザニア属の原種は約20種(うち広く栽培されている種を含む8種は遺伝子的には差がないとされている)あり、南アフリカ付近の原産である。和名がついているのはクンショウギクGazania linearis、ジャノメクンショウギクGazania rigens、ハネバクンショウギクGazania pectinataの3種であり、この中で園芸種が多いのはジャノメクンショウギク系である。Gazania rigens var. rigensは栽培種の学名であり、自生種は存在しない。半耐寒性で暖地では多年草。花は夜や曇りの日に閉じる。 園芸品種には夜も開花しているものもある。花弁は黄色、橙色の他に、銅色、白色、赤色や縞模様もあり、しばしば基部に暗色の斑紋がある。現在は花の大きなハイブリッドが主流で、花色や縞模様、多弁など様々である。ハイブリッド種もGazania rigensとすることも多い。
[花期] 4~10月
[草丈] 20~30㎝
[生活型] 多年草又は1年草
[生育場所] 園芸種
[分布] 帰化種 南アフリカ、スワジランド、モザンビーク、タンザニア、アンゴラ、ナミビア原産
[撮影] 西尾市   17.3.9
【ガザニア属 Gazania】
 科(Asteraceae) 連(tribe) Arctotideae 亜連(subtribe) Gorteriinae.
 多年草(1年草、低木)、普通、 叢生、乳液をもつ。葉は根生、縁は全縁~鋸歯縁又は羽状分裂。花序は花茎につき、放射状の頭状花序、華やか、1個つく。総苞片は2~4列につき、基部は融着する。花托は円錐形~凸面形、穴があり、パレアが無い。放射花(周辺花 Ray Flower)は不稔、黄色~オレンジ色、様々な斑紋がつき、日陰や夜に閉じ、花柱は無い。中心花(Disk Flowe)は花冠が普通、黄色又はほぼオレンジ色。葯は基部が微細な矢じり形;、先は卵状三角形。花柱は基部が細く、先が太くなり、父祖が小さく、有毛、枝は微細。果実は倒卵形、長毛がある。冠毛は細い鱗片状、ほぼ毛に隠れる。
 ガザニア属の種は南アフリカ共和国とその周辺に19種、ナミビア固有種のGazania thermalis1種がある。

【ガザニア属の種】20種
Gazania caespitosa Bolus(13)、Gazania ciliaris DC(8).、Gazania heterochaeta DC.(12)、Gazania jurineifolia DC(9).、Gazania krebsiana Less.[syn. G. pavonia](14)、Gazania lanata Magee et Boatwr(15) 、Gazania leiopoda (DC.) Roessler(11)、 Gazania lichtensteinii Less(1).、クンショウギクGazania linearis (Thunb.) Druce(7)、Gazania maritima Levyns(5)、Gazania othonnites (Thunb.) Less.(6)、ハネバクンショウギクGazania pectinata (Thunb.) Spreng.[syn. G. pinnata.=G. speciosa] (3)、 ジャノメクンショウギク Gazania rigens (L.) Gaertn.[syn. G. splendens](4)、Gazania rigida (Burm.f.) Roessler(19)、Gazania schenkii O.Hoffm. ex Schinz (10)、Gazania serrata DC.(18)、 Gazania splendidissima Mucina, Magee & Boatwr. (16)、Gazania tenuifolia Less(2).、Gazania thermalis Dinter(※20)、 Gazania jurineifolia DC.(9)、 Gazania caespitosa Bolus (13)、Gazania ciliaris DC. (8)、
 ※1959年にHelmut Roesslerは Gazania属を改定し、1973年に属の16種をまとめた。DNA配列にもとづく遺伝子学的な研究により、研究対象の15種のうちG. jurineifolia, G. caespitosa, G. ciliaris, G. tenuifolia, G. heterochaeta, G. schenckii, and G. lichtensteiniiの7種は独立種として認められるが、他の8種は差が少ないとされ、これら残りの種は、[krebsiana-rigens clade]に含まれるとされた (Howis et al. 2009)。しかし、 これらはクレードの配列の相違は少ないが、グループ内の形態変化は容易に識別できるため、種の分類の必要性が強く求められるともされる(2011 A.R. Magee et al)。

【ガザニア属の検索表】( South African Journal of Botany 2011, Pages 86-93 A.R. Magee et al)
                G. lanata、G. splendidissimaの2種が2011年に追加された。
               参考)Red List of South African Plants(SANBI):
                   G. lanata以外は軽度懸念 (LC)又は情報不足(DD)
<1年草>
 1. 総苞の基部に目立つえり帯がある。南アフリカ固有種ではない。南アフリカ、ナミビア自生。
                        Northern Cape, Western Cape.............(1)G. lichtensteinii
 1. 総苞の基部に目立つえり帯が無い
  2. 基部から伸びる数列の総苞片は線状披針形、
    総苞基部に肉質、切形の花盤がある。南アフリカ、ナミビアに自生..........(2)G. tenuifolia
  2. 総苞はその長さの少なくとも半分が下部で合着し、総苞片は不規則に並び、長楕円形
    総苞基部に肉質、切形の花盤が無い。 南アフリカ(Western Cape)固有種.
                                        .....................(3).G. pectinata
<多年草>:
 1. 葉は互生、匍匐する茎に並ぶ。Leaves alternate and spaced along the trailing stems:
  2. 葉はほとんど単葉、葉柄は縁毛がない。
    南アフリカ固有種、George ~ Mozambique.....................................................(4)G. rigens
  2.葉は羽状複葉、葉柄は縁毛がある。
    南アフリカ固有種、West Coast ~ Cape Hangklip ...........................................(5)G. maritima
 1. 葉は基部でロゼット、枝先で密
   3. 葉は下面が無毛。南アフリカ固有種、Northern Cape, Western Cape......(6)G. othonnites
   3. 葉は下面が白色のフェルトのようなクモ毛
   4.総苞の縁は先が尖った2~3列の総苞片(例 鱗片状の縁)及び、1~数個の列の
    三角形の先の尖った総苞片(例 目立つ縁毛のある縁)からなる。
    5. 葉柄は縁毛が無い。総苞の基部はやや貫入的、葉の基部にしばしば宿存性の毛束がある
      南アフリカ固有種ではない。Eastern Cape, KwaZulu-Natal, Western Cape
           ..............................................................................................................(7)G. linearis
    5. 葉柄は縁毛が目立つ。総苞の基部は貫入的出なく、やや肉質。
      葉の基部の毛束が宿存性で無い。南アフリカ(Western Cape)固有種..(8)G. ciliaris
   4. 総苞の縁は先鋭形~尖鋭形の2~3列の総苞片(例 鱗片状の縁)及び、少数の列の
    長楕円形~披針形の鈍形~鋭形の総苞片、合着部分に沿ってやや不規則に並ぶ。
    6.I総苞は無毛~粉状(まれに、 G. krebsianaではごくまばらに軟毛がある)
    7. 周辺小花は白色、葉は羽状中裂、裂片は類三角形。葉裂片と総苞片の先は目立つ刺状。
      南アフリカ固有種、Eastern Cape, Free State, Northern Cape, Western Cape
                                          ..................(9)G. jurineifolia
    7. 周辺小花は黄色、橙色、赤色。葉は単葉~羽状全裂、裂片は楕円形~倒披針形、
      葉の裂片の先と総苞片の先は目立つ刺状で無い
     8. 葉の上面はクモ毛状~密な白色のフェルトのようなクモ毛状、
       ときに、まばら~密に剛毛が混じる
     9. 木質の小低木状、最上部の葉の表面は白色のフェルトのようなクモ毛状
.       南アフリカ固有種ではない。北ケープ州、ナミビアに自生........................(10)G. schenckii
     9. 根茎のある草本、最上部の葉の表面はなクモ毛状
     10. 総苞は広鐘形、幅10~18㎜、葉は全て規則的な羽状全裂
        南アフリカ固有種、Northern Cape, Western Cape     .................(11)G. leiopoda
     10 総苞は鐘形、幅7~10㎜、 葉は単葉~弱い羽状浅裂 .
        南アフリカ固有種ではない。Northern Cape, Western. Cape.............(12)G. heterochaeta
     8 最上部の葉の表面は無毛~剛毛状
      11. 分枝の密な亜低木。線形の単葉、幅< 3㎜、先が刺状。南アフリカ(Sneeuberg)固有種
     .   Red List(DDD データ不足)........................................................................(13)G. caespitosa
      11. 根茎のある草本。単葉、線状披針形~羽状全裂 、普通、幅l> 3㎜
         裂片の先は目立つ刺状ではない。南アフリカ、ナミビアに自生。
                              ..........................................................(14)G. krebsiana
      9. 総苞は密な軟毛~密な剛毛があり(G. lanataの総苞の基部近くは濃い)、
         さらに、表面はしばしば、粉状~羊毛状
       12 総苞は剛毛があり、さらに、密に羊毛状.(2011)。南アフリカ(Western Cape)固有種。
         Red List(DDD データ不足) ..................................................................(15)G. lanata
       12.総苞は軟毛~の剛毛があり、ときにさらにがあり、粉状
        13.最上部の葉の表面はまばらな剛毛があり、さらに目立つ粉状、
          葉は半多肉質、平伏する木質の枝がある亜低木
          総苞は基部の多数の暗色の毛と目立つ粉状の表面のコントラストにより、
          明瞭な斑点が見える。南アフリカ固有種、Port Nolloth ~Hondeklipbaai。
          Red List 準絶滅危惧 (NT) ..............................................................(16)G. splendidissima
       13. 最上部の葉の表面は無毛又は密に剛毛があり、粉状にはならない。
          葉は草質、根茎のある束生する草本。
          総苞は普通、基部の暗色の毛が無く又は少なく、斑点が無見えない。
        14.総苞は広鐘形、幅10~18㎜。葉の上面は密御毛がある。南アフリカ固有種、
          Northern Cape, Western Cape、Springbok~ Garies...................(17)G. leiopoda
        14.総苞は鐘形、幅8~10㎜。葉の上面はほぼ無毛~まばらな剛毛。
         15.葉の裂片は線形~倒披針形(まれに、倒卵形)、不規則な鋸歯縁(まれに全縁)
           末端の内総苞片は先が尖る。全体に粘着性がある。
           南アフリカ固有種、Northern Cape, Western Cape .................(18)G. serrata
         15.葉の裂片は楕円形、ときに線形~倒披針形、常に、全縁。
           最も内側の末端の内総苞片は鋭形。粘着性は無い。.
           .南アフリカ固有種ではない、Northern Cape, Western Cape..(19)G. rigida

 南アフリカ以外の種
 ※ Gazania thermalis Dinter(20) ナミビアの固有種。温泉地に生える絶滅寸前種 (CR)。
                      花が黄色で小さく、全体に無毛。

【ガザニアの歴史】
 Gazania rigens は1791年にドイツの植物学者のJoseph Gaertner が記述したものである。Gazania rigens は海岸の花として知られ、栽培種としてグランドカバーに使われるtrailing gazania (Gazania rigens var. leucolaena)と花の観賞用の clumping gazania (Gazania rigens),に分けられる。世界中で栽培され、オーストラリアなどに帰化している。
 Gazania linearisは19世紀に栽培種としてイギリスに導入され、1883年にGazania longiscapa とされていたものである。linearisの名は1800年にスウェーデンの学生Carl ThunbergがGorteria linearis として最初に記述し、1917年に英国のClaridge Druceが属名を改め、Gazania linearisとした。アメリカのカリフォルニアなどに帰化している。
 ガザニアの栽培は19世紀からヨーロッパで盛んになり、日本へは20世紀初めの大正時代に導入された。栽培品種の多くはイギリス、アメリカで作られたものであり、300種以上あり、日本での改良品種もある。ガザニアは別種とされているものも、遺伝子的には分けることが難しいいくつかの種が混ざりあったものであり、容易に新しい園芸品種をつくることができる。
  
【主な原種と園芸種の例】
 1 ジャノメクンショウギクGazania rigens (L.) Gaertn 
      syn. Gazania splendens , Gazania × splendens
南アフリカ原産。オーストラリアに帰化している。英名はgazania、treasure flower、coastal gazania、trailing gazania、ankbotterblom、strand- gazania。ハゴロモギク属 Arctotisに外観が似ている。多年草、寒冷地では1年草。傾伏(匍匐)し、乳白色の乳液をもつ。高さ20~30㎝。茎は単一又はまばらに分枝し、長さ約40㎝以下、均等又は密に全体に葉がつき、古い茎はやや木質になる。葉は互生し、タンポポの葉に似て、長さ110㎜以下、幅30㎜以下、狭い倒卵形~倒卵形、葉柄に向かって細くなり、分裂しないか又は羽状中裂し、裂片は1~2(3)対の倒卵形、先は鋭形又は類鈍形、密に、柔らかな白色の羊毛状の毛が(両面に)ある。頭花は1個、頂生し、放射状に開くと直径40㎜以下(園芸種では7~10㎝)、花序柄がある。花序柄は花茎状、長さ100㎜以下(園芸種では15~25㎝)、柔らかな白色の羊毛状の毛があり、苞は無い。総苞は鐘形又は杯形、高さ10㎜以下、幅15㎜以下、密に柔らかい白色の羊毛状の毛があり、総苞片は2~3列、部分的に合着し、先は分離して、尖る。。周辺小花は1列、不稔、明黄色。中心小花は下部が筒形、上部が5裂、両性、稔性があり、明黄色。下位痩果は黄褐色、狭いこま形(倒円錐形)又は棍棒形、長さ5㎜以下、上向きの長い直毛で密に覆われる。冠毛は2列の線形の先の尖った鱗片からなり、長毛に隠れる。花期は(8)10月~2月(南アフリカ)、4~10月(日本)。花は夜閉じる。
 他に2変種がある。
1-1Gazania rigens var. rigens 英名はclumping gazania 野生種は見られない栽培種。葉の表面は無毛。頭花は直径4~8㎝、黄色~橙色。花弁の基部に黒色の斑点(eye-spot)がある。総苞は杯形、長さ10~15㎜。
 園芸品種)ハイブリッド種もGazania rigensとされていることも多い。ハイブリッド種ではないと思われるもの。
'Arizona' 、'Armstrong's Gold'、 'Aureovariegata' (v) 、'Aztec'、'Aztec Orange'、Aztec Queen、'Bicton Orange'、'Buccaneer'、'Burgundy'、'Copper King'、'Copper Sunset' 、'Dorothy'、'Dynastar Cranberry Sorbet'、'Dynastar Vanilla Ice'、'Fiesta Red'、'Fire Emerald' 、'Gazte' 、Giant White Tricolor = 'Lomgazwhtr'(PBR) 、'Goldrush'、'Lomgazvibi' (PBR) 、Lomgazylrs'(PBR) 、'Moonglow'、Northbourne' 、 'Orange Gnome'、'Radiant Red'、Solero Series、'Sundrop'、'Sun Gold'、'Sunrise' 、'Torquay Silver'、'Variegata' (v) 、'Yellow Star'.

1-2Gazania rigens var. uniflora 英名はone-flowered treasure flower南アフリカ固有種ではない。西ケープ州クニスナ、東ケープ州、クワズール・ナタール州、スワジランド、モザンビークに自生する。葉の表面は無毛。花弁は明るい黄色、基部に黒色の斑点が無い。頭花はやや小さく、直径25~40㎜。総苞は鐘形、長さ 7~8(~10)㎜。
  園芸品種) Gazania rigens var. uniflora 'Variegata' (v)
1-3Gazania rigens var. leucolaena 南アフリカのMossel Bay ~Port Elizabethの海岸に自生。全体が白色の柔らかい羊毛状の毛に覆われる。花弁は明るい黄色、基部に黒色の斑点が無い。頭花はやや小さく、直径25~40㎜。総苞は鐘形、長さ 7~8(~10)㎜。
 品種)'Silver Carpet'、'Silverleaf' 、'Silver Leaf Mixed' 、Sunburst Series 、 'Sunburst'、'Sunburst White'、'Sunburst Yellow'、'Sunglow'、'Sunrise Yellow'.
 オーストラリアに帰化しているものはvar. leucolaena系の園芸品種であり、これがGazania tomentosa Mass(Silver Gazania)と呼ばれているものと同じものと思われる。シルバーリーフと呼ばれ、グランドカバーなどに園芸種として広く販売されている。

 2 クンショウギク(勲章菊). Gazania linearis (Thunberg) Druce 名のlinearisは葉が細いことから。南アフリカ、レソトに自生する(南アフリカ固有種ではない)。北アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドに帰化している。英名はtreasure flower。イギリスには19世紀に導入された。
  syn. Azania x splendens hort. ex Lem. = Gazania longiscapa DC.
 多年草、茎はときに基部が木質になる。葉はほぼ根生、葉身は線形~披針形で分裂せず、長さ10~20(~38) ㎝、幅6~10㎜、又は倒披針形~長楕円形で羽状分裂し、長さ10~20㎝、幅25~50㎜、又は両方がある。葉の基部は普通、漸尖、普通、全縁、ときに刺があり、外巻き、中脈は明瞭。葉裏は白色の長軟毛があり、葉表はほぼ無毛~クモ毛状。頭状花序は直径3.5~8㎝(周辺小花を含めて)、花序柄は花茎状、長さ (6~)10~30(~35)㎝。外総苞片は披針形、縁は刺j状の縁毛がある。内総苞片は縁が波打ち、縁毛があり、縁の近くに暗色の縞模様があり、先が尖る。周辺小花は13~18個、花冠の弁部は黄色又はオレンジ色、普通、外面に暗色の縞模様があり、内面の基部にしみ又は斑点があり、長さ(20~)35~42㎜、幅約10㎜。 下位痩果は長さ1~2㎜、冠毛は7~8個の鱗片であり、長さ3~4㎜。花期10~7月(北アメリカ)
 Gazania linearis var. linearis
 Gazania linearis var. ovalis
 園芸品種)Gazania linearis 'Colorado Gold'

 3 ハネバクンショウギク Gazania pectinata (Thunb.) Spreng 
      syn. Gazania pinnata Less. , Gazania speciosa (Willd.) Less 
         Gorteria pectinata Thunb. (1798) , Gazania pinnata var. grandis (DC.) Harv. (1865),
         Gazania pinnata var. speciosa (Willd.) Harv. (1865)
 南アフリカ・西ケープ州の海岸から高度900mまでの砂地、岩場に自生。葉が普通、羽状である。アフリカーンス語で、botterblom、kaapse rooi gousblom、gousblomという。
 1年草又は短命の多年草、無茎、根茎がある。葉は多数、根生し、葉柄があり、高さ20㎝以下。葉の裏面は白色、表面と反曲する縁及びしばしば裏面の中脈に剛毛がある(まれに無毛)。葉は羽状全裂(ときに全縁)、裂片は楕円状長楕円形又は線形、2~6~8対、類沿着する。花は単生し、花茎は長さ15~20㎝、葉より短く、剛毛状又は平滑。総苞は鐘形、基部は切形、剛毛があるか又は無毛、総苞片は2(~3)列につき、すべて、披針状錐形、鋭く尖り、脈がある。外総苞片は長さ約1㎝、葉状、堅い縁毛がある。内総苞片は長さ約1.5㎝、無毛又は柔らかい縁毛がある。頭花は幅約7㎝、舌状小花は5個、花弁が長さ約3㎝、橙色、又は基部がベルベット状の褐色で目立つ白色の斑点がある。痩果は長さ約5㎜、幅約1㎜、長毛があり、白色の長毛状の冠毛がつく。花期は夏~秋。
 Gazania pectinata var. scabraは葉の表面の毛が粗い。
 ハイブリッド品種に使われている。'Caledon hybrid'など

 4 Gazania krebsiana Less. 英名はterracotta gazania 。
      syn. Gazania pavonia
 ナマクアランド(Namaqualand:ナミビア南西部から南アフリカ共和国北西部にかけての地域名)の有名な花の1つ。多年草、半傾伏 し、高さ約15㎝、グランドカバーに向く。成葉は普通複葉、裂片は小さく、狭く、普通、4~6対、上面は光沢のある暗緑色、下面は白色の羊毛状、主脈は下面で明瞭、褐色、葉柄を含めて長さ17㎝以下。葉は短いシュートに密生する。花柄に乳液があるのはガザニアの特徴。頭花は直径5~6(~9)㎝。周辺小花の花弁の上面は豪華な暗赤色又は橙色、下部の1/4が暗褐色になり、花の色がテラコッタに参照され、これが英名の由来である。この暗褐色の斑紋には黒色又は白色の斑点がある。花期は8~1月、ピークは10~12月。
4-1Gazania krebsiana Less. subsp. krebsiana
   東ケープ州、フリーステイト州、クワズール・ナタール州、北ケープ州、西ケープ州
4-2Gazania krebsiana Less. subsp. arctotoides (Less.) Roessler
   東ケープ州、フリーステイト州、リンポポ州、ムプマランガ州、北ケープ州、西ケープ州北西部
4-3Gazania krebsiana Less. subsp. serrulata (DC.) Roessler LC
   東ケープ州、フリーステイト州、ハウテン州クワズール・ナタール州、リンポポ州、ムプマランガ州、
   北ケープ州、西ケープ州北西部

 園芸品種) Gazania krebsiana 'Atropurpurea'、Gazania krebsiana'、 'Hantamberg Orange' 、'Orange Peacock'、'Tanager'

 5 Gazania rigida (Burm.f.) Roessler 英名はKaroo gazania 南アフリカ固有種ではない。南アフリカのナマクアランドの西カルー~カレドン地域の平坦地~ゆるやかな斜面や河岸、ヒューマンズドープなどに広く自生する。
 無茎の多年草、高さ20~25㎝。葉は羽状全裂し(中脈まで分裂し)、裂片は変化が多く、楕円形~しばしば線状倒披針形になる。葉の下面は白色のフェルト。葉の縁は反曲する。頭花は幅3.5~4.5㎝、黄色~橙色。周辺小丅の花弁の基部が暗色になり、頭花の内側に暗色の環ができる。総苞は粗い毛があり、総苞内片は鋭形。花期は7~11月。

 6 Gazania splendidissima Mucina, Magee et Boatwr.北ケープ州のポートノロス~ホンデクリップ・ベイの西海岸の狭い地域の固有種。砂地に生える。多年性の亜低木、高さ20㎝、傾伏する枝が木質。葉は枝先に束生し、単葉~羽状浅裂、半多肉質、上面は帯灰色、下面は白色のフェルト状のクモ毛がある。頭花は直径4.5~6㎝、放射状、単生。総苞は縁に総苞片が2~3列つき、合着部分は紛状、剛毛状の毛が多数つき、総苞をとり囲む毛の基部が黒色であり、斑点状になる。周辺小花は不稔、12~21個つき、花弁は長さ15~30㎜、上面が金黄色~橙色、基部に黒色の斑紋がある。中心小花は両性、多数つき、黄色。果実は狭倒卵形、有毛。冠毛は鱗片状、頭部に2列につく。花期は8~10月。栽培された記録はない。
(参考 PlantZAfrica.com South African National Biodiversity Institute[SANBI])

 7 Gazania thermalis Dinter:ナミビアの固有種。暖かい温泉の近くに生える絶滅危惧種。
 南西アフリカの植物学者Kurt DinterがGross Barmen(温泉地)で発見し、オカハンジャ(Okahandja)で開花するまで栽培したと1921年に記述した。彼がthermalisと名付けたのは温泉地で見つけたからである。この植物標本は南アフリカ博物館(現在の南アフリカ共和国の生物多様性研究所、カーステンボッシュ国立植物園)の植物標本箱に保管されている。不運にもDinterはこの標本に日付を入れてなかったため、 Gross Barmenでいつ発見したのかは、はっきりしない。1921年以前であり、以後、Gross Barmenで再採取されたことは無く、2013年にも発見できなかった。
 Gazania thermalisは1972年にFarm Sneyrivierの温泉で発見され、1980年には Maltahöheの南に位置するグルートフォンテイン(Grootfontein)の Farm Lisbonの温泉で発見された。2014年4月にSneyrivierの狭い地域に100株以上があることが確認されている。現在は絶滅寸前種 (critically endangered:CR)に指定されている。
 花が小さく、花弁は均一な黄色であり、葉に全く毛が無い。

【ハイブリッドの園芸品種】
'Acajou' 、'Adonis' 、'Ann's pale yellow'、 'Apache' 、'Beda' 、'Bicton Cream' 、'Bicton Orange' 、Big Kiss™ Mix、'、Big Kiss™ ™Orange Flame、' Big Kiss™ White Flame' (Kiss Series) 、'Big Kiss™ Yellow Flame' (Kiss Series) 、'Blackberry Ripple' 、'Blackberry Split'、'Blackcurrant Ice'、 'Blaze of Fire' 、 'Brazen Hussey'、'Bridget' 、'Brodick' 、'Caledon Giants' 、'Cassis Cream' 、Chansonette Series、'Chansonette' 、'Chansonette Mix'、'Colorama、'Christopher' 、'Christopher Lloyd' 、 'Circus' 、'Cookei'、'Cornish Pixie' 、''Cream Beauty' 、'Cream Dream' 、'Creamsicle' 、Daybreak Series(F1hybrid)、'Daybreak Bright Orange' (Daybreak Series) 、 'Daybreak Bright Yellow'、 'Daybreak Bronze'、 Daybreak Garden Sun'、'Daybreak Mix'、'Daybreak Orange Cream'、 'Daybreak Petticoat Mix'、'Daybreak Pink'、'Daybreak Pink Shades' 、'Daybreak Red Stripe'、'Daybreak Rose Stripe'、 'Daybreak White'、'Dynamo™ proved' 、'Dazzler' 、'Diane' 、'Dixter Dwarf Orange' 、'Dorothy' 、Double Gold™ 、'Dwarf Orange' 、Dynastar Series 、'Dynastar Inferno' (Dynastar Series) 、 'Evening Sun' 、'Filigree'、'Fire Emerald'、'Flash' 、Flesh Tones Group 、'Flore Pleno' 、'Freddie' 、Frosty Kiss Mixed 、'Frosty Pink' 、'Garden Sun' 、'Gazelle' 、'Gazte' (v) 、 Gazoo Series 、'Gazoo™ Clear Orange'、'Gazoo™ Clear Vanilla'、Gazoo™ Orange with Ring'、'Gazoo™ Range'、'Gazoo™ Red' 、'Gazoo™ Red with Ring'、'Gazoo™ Yellow'、'Gazoo™ Yellow with Ring'、''Gazoo™ Clear Vanilla 、'George'、'Giant Bronze Striped' 、'Giant Deep Orange' 、'Giant Yellow Striped' 、'Golden Star' 、 Giant Violet Bicolor 、Giant White Bicolor 、'Grandma's pink' 、'Grow Me Instead'、'GT20'、'Harlequin'、'Harlequin Hybrids' 、'Hazel' 、'Jamaica Ginger' 、'Joan' 、'John' 、'King Rose' 、Kiss Series、Kiss™ Bronze、'Kiss™ Bronze Star'、Kiss™ Frosty Red、 Kiss™ Frosty White Flame、Kiss™ Frosty Yellow、'Kiss™ Golden Yellow、Kiss™ Mahogany、Kiss™ Mix、'Kiss ™Orange、'Kiss™ Orange Flame'、'Kiss™ Pomegranate' 、Kiss™ Rose(キスローズ)、Kiss™ Rose credit、'Kiss ™Yellow' 、 'Lawson' 、'Lawson's Hybrid' 、'Lemon Beauty' 、'Lemon Delight' 、'Lolita' 、'Lydie' 、'Magenta' 、'Magic' 、'Melbourne Sunshine' 、'Michael' 、Mini-star Series 、'Mini Star Tangerine' 、'Mini Star White'、'Mini Star Yellow'、'Mittagsgold'、 'Mitsuwa Better White'、'Mitsuwa Orange'、 'Mitsuwa Super Clump'、 'Mitsuwa White'、'Mitsuwa Yellow'、Moonlight' 、 'Montezuma' 、'Nahui Orange' 、New Day® Bronze Shades 、New Day® Clear Orange 、'New Day® Mix'(F1 Hybrid)、New Day® Pink Shades 、New Day® Red Shades、New Day® Red Stripe 、 New Day® Rose Stripe、 New Day® White、 New Day® Yellow Improved、'New Magic' 、'Nivea' 、'Norgate's Red'、'Northbourne'、'Orange Beauty' 、'Orange Magic' 、'Patrick' 、'Patricia Morrow' 、'Pure Yellow' 、'Red Torch' 、'Red Velvet' 、'Rumi Red' 、 'Schofield Variegated' (v) 、'Shepherd's Delight'、'Silver Beauty' 、'Silverbrite' 、'Silver Gilt' 、 'Slate' 、'Snuggle Bunny' 、'Suga111' 、'Suga116' (Sunbathers Series) 、'Suga119' (Sunbathers Series) 、 'Suga212'(Totonaca) 、 'Suga212' (Sunbathers Series) 、 'Suga402' 、'Suga407' 、'Suga407' (Sunbathers Series) 、'Suga422' 、'Suga422' (Sunbathers Series) 、'Suga414'(PBR) 、'Sugabon' 、'Sugaja'(PBR) 、'Sugaja'(PBR) (Sunbathers Series) 、'Sugajale' 、'Sunbathers®Sugajale' 、'Sugakat' 、'Sugamo' (PBR)、'Sugasas' 、'Sugati' 、'Sugayup' 、 'Sunabout' 、Sunbathers Series 、'Sunbathers®Cremazu' 、'SunBathers ®Gold Coast'、'Sunbathers®Katua(VR)'、'Sunbathers® Malibu' 、'Sunbathers ®Moonlight' 、 'Sunbathers®Otomi' 、 'Sunbathers® Rumi'、'Sunbathers® Sunset'、'Sunbathers®Sunset June Lemon' 、'Sunbathers®Tikal' 、'Sunbathers®Totonacal'、'Sunbeam' 、'Sundance' 、'Sundance' (Sundance Mixed Hybrids) 、'Sunshine Mix'、 'Super Hybrid Mix' 、'Talent' 、Talent Series、'Talent Red Shades' 、'The Serpent'、'Tiger' 、 'Tiger Stripes'、Tiger Stripes Mixed 、'Torbay Silver' 、Vanilla Cream, mixed 、 'Vanity' 、'Vimmer's Variegated' (v) 、'Yellow Buttons' (d) 、ZANYA®‘Lemon Cream’、ZANYA®Orange

【日本の園芸品種】
 鴻巣1号、鴻巣2号、CAN みかん、レモンタルト、ナタデココ、オレンジムース、パイナップルアイス、マンゴープリン、栗きんとん、SUNSUN、FLOGAZLEM、オレンジ シフォン、ババロア クリーム、FLOGAZHOS、花色工房ハヤカワの品種(クリアオレンジ、クリアイエロー、オレンジ、イエロー、レッド、クリアホワイト、ピンク、ホワイト)

【農林水産植物種類別審査基準】 ガザニア 属 Treasure flower (Gazania Gaertn.)  2011年4月
 ( )内は標準品種
(1)草姿 Plant: growth habit開花期 における株全体の型 観察
  1 立性upright(キスローズ)、 2中間medium、3 ほふく性
(2) 草丈 Plant: height  開花 時の草丈・自然高
   3 低short、 5中medium(キスローズ)、 7高tall
(3) 株の幅 Plant: width 開花期の株最大幅
  3狭narrow、 5 中medium(キスローズ)、 7 広broad
(4) 茎の太さ (ロゼッ ト型の品種を除 く。) Stem: thickness
  開花期における茎の太さ
  3細 thin、 5中medium、 7 太thick
(5) 茎の色(ロゼット (ロゼット型の品種を除 く。) Excluding varieties rosette: Stem color
  開花期 における茎の色
   1 白white、2 淡緑light green、3 緑 green、4 濃緑dark green
(6)茎の毛粗密 (ロ ゼット型の品種を除く。) Excluding varieties rosette:
   Stem: density of pubescence 開花期における茎の毛多少
   3粗 sparse、 5中medium、 7 密dense
(7) 茎の分枝性 (ロゼット型の品種を 除く。) Excluding varieties rosette:Stem: number of primary lateral shoot 開花期における茎の毛分枝性
  3 少 few、 5 中medium、7多 many
(8) 節間長 (ロゼット型の品種を除 く。) Excluding varieties rosette:Stem: length of internod
   開花期における節間長
   3 短short、5 中medium、7長 long
(9) 葉序 (ロゼット型 の品種を除く。) Excluding varieties rosette:Leaf arrangement(phyllotaxy)
  開花期における葉序
  1 対生opposite、2 互生alternate
(10) 葉の長さ Leaf: length 開花期 における最大葉の長さ (葉柄を含む。)
   3 短short、5 中medium(キスローズ)、7長 long
(11) 葉の幅 Leaf: width 開花期 における最大葉 の 幅
   3狭narrow 、5中medium、7 広 broad
(12) 葉身の形 Leaf blade shape 開花時の葉の形
  1披針形lanceolate、2深裂形divided margin 、
  3披針形及び深裂形 lanceolate and divided margin (キスローズ)
(13)深裂葉の割合 Leaf: propotion of of pinnatisect 株全体に占める深裂葉の割合
  3低low、5中medium (キスローズ)、7高high
(14) 葉の表面の色 Leaf: color on upper side 葉の表面色
  1白white、2 淡緑pale green、3 緑gree(キスローズ)、4 濃緑dark green
(15)葉の表面の毛の有無 Leaf : pubescence on Leaf upper side
  1無absent、9有present(キスローズ)
(16) 頭花の直径 Flower head: diameterF 頭花の直径
  3小 small、5 中medium(キスローズ)、7 大large
(17)舌状花の数 Flower head: number of ray florets 舌状花の数
   3 少few、5 中medium(キスローズ)、7 多 many
(18)舌状花の長さ Ray floret: length 舌状花の長さ
  3短 short 、5中medium(キスローズ)、7長long
(19) 舌状花の幅 Ray floret: width 舌状花の幅
  3狭narrow、5中medium(キスローズ)、7広broad
(20) 舌状花の形 Ray floret: shape 舌状花の形
  1 狭倒披針形narrow、2 倒披針形oblanceolate(キスローズ)、3 広倒披針形broad oblanceolate
(21)舌状花の表面の色数 Ray floret: number of colors on upper side (excluding marking at base )
   舌状花の表面の色数 (舌状花の基部の模様色は除 く。)
   1単色one、2 2色two、3 3色以上more than two
(22) 舌状花の表面主な色 Ray floret: main color on upper side 舌状花の表面主な色
 RHSカラーチ ャート 色票番号による RHS colour chart (indicate reference number)
(23)舌状花の 表面二次色 Ray floret: secondary color on upper side (excluding marking at base )
   舌状花の表面二次色(舌状花の表面二次色(状花の 基部状花の 基部模様の色は除く。)      RHSカラーチ ャート 色票番号による RHS colour chart (indicate reference number)
(24)舌状花 表面 基部の模様有無 Ray floret: marking at base on upper side
   舌状花の基部帯又はスポット状の模様有無
   1無 absent、9有present
(25)舌状花 表面 基部 の模様の 色 Ray floret: color of marking at base on on upper side
   舌状花の基部の帯状又はスポット状の模様色
  RHSカラーチ ャート 色票番号による RHS colour chart (indicate reference number)
(26)花盤の直径 Disc: diameter 花盤の直径
  3 小 small、 5 中medium、 7大large(キスローズ)
(27)花盤の色 Disc: color 花盤の色 (外側の管状花が 3~5列開花した時の未開花の盤の色)
   1 黄yellow、2 紫purple、3 橙orange、4 赤red、5 茶brown(キスローズ)
(28) 花柄の長さ Peduncle: length 開花期における柄の長さ
   3短short、 5 中medium(キスローズ)、 7長long
(29) 花柄の太さ Peduncle: thickness  開花期における柄の幅
  3 細thin、 5中medium(キスローズ)、 7太 thick
(30) 花柄の色 Peduncle: color 開花 期における柄の色
   1白white、2淡緑light green(キスローズ)、3緑green、4濃dark green緑
(31) 花柄の毛の 粗密 Peduncle: density of of pubescence 開花期における 花柄の毛 の多少
   3粗sparse(キスローズ) 、5中medium、7密dense

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