エゾカワラナデシコ 蝦夷河原撫子
Flora of Mikawa
ナデシコ科 Caryophyllaceae ナデシコ属
英 名 | 瞿麦 qu mai |
英 名 | fringed pink , large pink |
学 名 | Dianthus superbus L. var. superbus Dianthus superbus L. subsp. superbus |
花 期 | 6~8月 |
高 さ | 30~60㎝ |
生活型 | 多年草 |
生育場所 | 山地の向陽地 |
分 布 | 北海道、本州(中部地方以北)、朝鮮、中国、モンゴル、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ヨーロッパ |
撮 影 | 美ケ原 09.8.21 |
茎は叢生して直立し、上部で分枝する。茎や葉は緑色~わずかに白粉を帯びる。葉は長さ3~7(10)㎝、幅2~5㎜の線状披針形、中脈は明瞭、基部は茎を抱き、先は尖る。花は茎頂にまばらに数個、上向きに咲く。花は淡紅色、直径は約4㎝。花弁は5個、先が深く細裂する。花弁の爪部(基部の細い部分
claw)は長さ1.5~3㎝。花弁の舷部(広い部分 limb)は長さ約2㎝の広倒卵形。萼は普通長さ2.5~3㎝、幅3~7㎜、萼歯は長さ4~5㎜。苞は2対で、十字に対生する。果実は円筒形。種子は黒色、光沢があり、長さ約2㎜。美ケ原高原や霧ケ峰高原周のものはすべてエゾカワラナデシコ。2n=30
タカネナデシコ Dianthus superbus var. speciosus(=subsp. alpestris) はエゾカワラナデシコの高山型の変種。茎や葉が白粉を帯び、花色が濃く、花弁の舷部が長さ約3㎝。舷部の先が細かく細裂し、舷部の基部に紫褐色の毛が生える。苞の先も芒状になる。
カワラナデシコ Dianthus longicalyx は苞が3~4対ある。
タカネナデシコ Dianthus superbus var. speciosus(=subsp. alpestris) はエゾカワラナデシコの高山型の変種。茎や葉が白粉を帯び、花色が濃く、花弁の舷部が長さ約3㎝。舷部の先が細かく細裂し、舷部の基部に紫褐色の毛が生える。苞の先も芒状になる。
カワラナデシコ Dianthus longicalyx は苞が3~4対ある。