アメリカタカサブロウ 亜米利加高三郎

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Flora of Mikawa

キク科 Asteraceae タカサブロウ属

中国名 鳢肠 li chang
英 名 false daisy , white eclipta
学 名 Eclipta alba (L.) Hassk.
 synonym Eclipta prostrata (L.) L.
アメリカタカサブロウの花
アメリカタカサブロウ果実
アメリカタカサブロウ果実の上面拡大
アメリカタカサブロウの痩果
アメリカタカサブロウの茎
アメリカタカサブロウの葉の鋸歯
アメリカタカサブロウ
アメリカタカサブロウの上部の葉
アメリカタカサブロウの下部の葉表
アメリカタカサブロウの下部の葉裏
花 期 8~10月
高 さ 20~70cm
生活型 1年草
生育場所 道端、湿地、水田、荒地
分 布 帰化種  北アメリカ、南アメリカ原産
撮 影 幡豆町 09.7.24
アメリカタカサブロウは日本では1981年に梅本信也氏によって見つけられた。類似種のタカサブロウは史前帰化ともいわれている。
 1年草。高さ20~70cm。茎には伏した剛毛があり、下部は横に這い、よく枝分かれし、上部は直立する。葉は対生し、ほとんど柄がなく、下部の葉は幅がしだいに狭くなり、翼状となる。葉の鋸歯は上部の葉まで明らかであることが多い。頭花は幅約5㎜、総苞片の先は三角状に尖って幅が狭く、上から見ると総苞片の間が離れている。痩果は長さ2.1~2.5㎜、幅約1.1㎜の4綾形(舌状花では3綾形)、側面にこぶ状の突起があり、縁には凸凹(うね)がある。痩果の上面は菱形。痩果の上面が緑色の未熟なものに、黒色のしみが出る。2n=22。花期は8~10月。
 タカサブロウとアメリカタカサブロウは同じような場所に生育し、混成する場合もある。混成する場合はタカサブロウの方が茎も太く、高くなる。タカサブロウは花が大きく、上部の葉の幅がやや広く、鋸歯がやや不明瞭。また、痩果がやや大きく、痩果の側面の縁は平滑で、翼状になる。
 YListではアメリカタカサブロウの学名をEclipta alba (L.) Hassk.とし、Eclipta prostrata (L.) L.を別種と扱っている。USAD、KewscienceではEclipta alba (L.) Hassk.を同義語とし、Eclipta prostrata を学名としている(2012年)。Eclipta prostrata は北アメリカ、南アメリカ原産であり、アフリカ、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアなど世界中に広く帰化している。また、タカサブロウはYListでは別種のEclipta thermalis Bungeとしているが、Kewscienceでは広義のEclipta prostrataに含めている。